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18歳以上ですか?
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にじゅーに
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庭を見ると木が茂っていて俺もあそこに行きたいとか、叶わない事を考える。緑の葉っぱに光が差し込んで、綺麗に輝いてる。
「...きゃっ...!?」
外の景色に見とれすぎて、後ろの気配に気づけなかった俺は、聖夜に急に抱きしめられて、変な声を出してしまった。
やばいなって気付いた瞬間には、唇と唇が合わさっていた。この頃、聖夜の中で流行ってるのかよくちゅーされる事が多くなった。
「聖夜様とちゅーができるなんて、とっても光栄です!今日は、いいことがありそう」
笑顔でそんな事を言っておけば、顔を赤くして頭を撫でられる。陛下がこんなので大丈夫なのか?とも思ったけど、ちゃんと仕事してるんだった。
これでも、16歳なんだな。俺はどんな生活を送ってたんだったけ。なんか、怠けてた気がすんだけと...。
「さっきから庭を見つめているが、庭に行きたいのか?」
「できればの話なのですが...連れて行って頂いてもよろしいですか?聖夜様と一緒に行きたいんです!」
「そうか...悪くない」
そう言って本当は嬉しいくせに。可愛いところもあるなとかって、1人で微笑みながら、出かけるようの服に着替えるためにバンザーイしながら待つ。
「こっちにこい」
遅いけど走れるようになった足で、聖夜の元まで行く。それが、嬉しいみたいで聖夜の顔が微笑む。
着替えが終わったら、抱っこされて、初めての庭に向かう。いつの間にかいた、先客に驚いて顔が強ばる。そこにいるのは、この前のあいつだった。聖夜の腕から降りて、そいつに近づく。
「こんにちは!何してるの?」
びっくりしたのか、こっちを見て固まったまま、動かない。保育園からずっと一緒だったから、小さい頃の顔も知ってる。同一人物だぁぁあ。って叫びたくなる。
因みに、俺も髪色と瞳の色以外は変わらなかったから、もしわかるなら、わかるはずだ。
ずっと何も言わないから、痺れを切らした聖夜が...そこ俺じゃない?とも思ったけど、まあいいや。今にも殴り飛ばしそうな表情でそいつに近づく。
「聖夜様!せっかく、お外に来たんですし、探検しませんか?」
「あぁ...わかった。お前に一つ言っておく。今度、晋夜の事を無視したら、殺すからな?お前は、人質なんだ。それだけは覚えておけ」
危なかった...。ため息を付きそうになって、寸止めする。
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