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さんじゅーさん
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「じゃあ遠慮なく...今からは俺が皇帝だ。お前は今すぐここを出ていき、平民となって大人しくしていろ。お前の息子達はこちらで世話する。心配するな」
本当に言い出すとは思ってなかった俺に対して、またいつの間にか現れていた真は呆れ顔を浮かべる。何がなにかわからなくなって、混乱する。
皇帝は自身のツヤツヤな黒髪をなびかせて、聖夜の方に振り返る。後ろ姿で、どっちが聖夜だって聞かれたら、よく知らない人はわからないと思う。振り返ったらすぐわかるけど。
「じゃあ、これからは国の為に精々頑張ってくださいな、皇帝さんよ。そこの娘さんは貰っていくけど」
「こいつは、俺のだ。しかも女じゃない。残念だったな、クソ兄貴が」
焦ったような面白い顔をしている皇帝を眺めながら、微笑む。心が暖かくなって、嬉しくなる。いつの間にか晴れていた空に太陽が浮かんでいて、眩しいくらいに輝いてる。
新しい生活が始まる。
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