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よんじゅーさん
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沈黙が続く中、俺は急いで服を着直していた。聖夜はそのまま、ソファに座り直して、何かを考え込むような素振りを見せた。
親が息子を襲うなんて、どうかしてるし。そんなことを考えてるんだろうな。多分、俺も自分の子供をって考えたら、きもっ...くわないけど。なんて言うか俺はできない気がする。
「居ないのかな。それとも...」
コイツどんだけ大きな声で独り言言ってんの。その音量で普段話してるなら、周りの人の鼓膜やぶれるんじゃないの。
「ゴメンね、遅れちゃって」
扉を開けると、満面の笑みで真が立っていた。あの独り言が真のならありえるかもな。俺が納得して真の顔を見て見ると、驚いた顔をしていた。俺も急に来たお前にビックリしたよと思いながら、首をかしげた。
「俺になんか付いてるの?さっきから、驚いた顔して、動かなくなっちゃってさ。そこ通路の邪魔だし、部屋の中に入ったら?」
「し、晋夜様...髪の毛もぐしゃぐしゃだし、服のボタンも掛け間違えてるし、どうかされたんですか!?また、あのクソ親父...ん"っ皇帝に何かされたんですか!?」
その後もぎゃあぎゃあと騒ぐ真をほっといて、自分の服に視線を向ける。焦ってたから、仕方がないと自分に言い聞かせる。そうだ。仕方がない。聖夜のせいだから。
目の前に居ると思っていた真はいつの間にか、聖夜の居る、ソファの所に立っていた。何故か、今にも泣きそうな顔でぎゃあぎゃあ説教か何かをしてるもんだから、ちょっと面白くて、笑ってしまった。
聖夜は、服の襟を掴まれて揺さぶられてるのにも関わらず、真顔で何を考えているのかわからない。
「えっと、真は荷物を運びに来てくれたんだったよね。早く、運び出さないと日が暮れちゃうから、ね?」
「でもぉ...」
お前は子供か!可愛いけど、可愛いけれども!仕事はちゃんとしてほしんだよね。よしよしと頭を撫でてやれば、尻尾が出てきて、フリフリともふもふの毛を落としていく。
そう言えば、尻尾とか見るの久しぶりだな。俺も、今では自分の尻尾も耳もある程度は、制御できるようになった。
「チッ...真は、早く運べ。お前は、早く出ていけ」
大きな舌打ちの後に、聖夜の怒鳴り声が聴こえてきた。ここまで、声を上げるのは初めて見た。真もそうみたいで、腰を抜かして座り込んでしまっている。
「じゃあ、俺は行きますね」
ニコッと微笑んで、真は出ていった。勿論、荷物を全部もって。
近づきたくない。怖すぎる。でも、この部屋には俺しか居ないわけで。どうしようか、悩んでる内に聖夜が俺の近くに来ていた。
「__________」
なんて言ったの分からなくて、聞き直そうとしたら、キスされた。突然のことにおれはまたびっくりした。
俺が聞き返す前に聖夜は俺の前から消えていった。
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