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ごじゅーご
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「おはよー、元気ないね」
晋夜は車に乗ってきた蒼介に、声をかけた。蒼介はそれに応えることなく、ソファに腰を落とした。無視されたことに少しイライラしながら、学校に着くのを待つ。
「それでは行ってらっしゃいませ。晋夜様、蒼介様。」
靴箱を開けると、大量の手紙などが落ちてきた。晋夜が、それらを拾おうとすると、横からすごいスピードでなにか赤いものが走ってくるのがみえた。さすがに、晋夜もそれは怖かったようで、一瞬にして、バリアをはってしまった。
「い"ってぇー!」
「え、ごめん。わざとじゃないから、ね?」
「わざとだったら一生恨む!」
少しずつ登校するものが増えてきたためか、ざわついてきた。晋夜は、これがあまり好きではなかった。周りから見られて、何か言われている感じはどうも、悪口を言われているようにしか思えなかったからだ。
さっさと、手紙を鞄の中に入れて、の手首を掴んで、保健室まで急ぐ。最近学校に来れていなかったためか、道のりが不安だったが、無事に着いた。
「けがしただろ?手当するから、手出して。」
「な、なんで。わかったんだ。」
「なんでって、痛そうにしてたから。」
普通にガーゼとか貼って治す方がいいのだろうか、それとも、魔法で治していいんだろうかと、晋夜は1人悩んでいた。
「ちょっと、目つぶってて?」
紅は言われた通りに、目をつぶった。何もされた感覚はないのに、痛さだけが消えていくのがわかった。それに驚いた紅は、晋夜が何も言わないうちに目を開けて叫んだ。
「は!?全然痛くないんだけど」
「ちょ、そんな走り回ったら、また怪我するから。」
晋夜が走り回る紅を止めようと、手を掴むと紅の方が力も強く体重も重かったので、紅を下敷きにするように倒れてしまった。
「あ、ごめん。怪我したとこない?」
目と目はあっているのに、返事が返ってこない。晋夜の頭の中では、今朝のことがフラッシュバックして、不安になった。一方で、紅はと言うと、今まで少し邪魔な前髪であまり、晋夜の顔が見えなかったのだが、目の前いっぱいに、晋夜の顔がある今、前髪も関係ないくらいにはっきり見える。
「めっちゃ、かわええやん…」
「はっ!?お前、頭打っただろ。ちょっと寝とけって、鼻血まで出してんじゃねーよ。」
最後まで言い切ってから、晋夜は気づいた。口調が悪くなっていることに。やばいと思って、口を抑えていると、紅は更に鼻血を出しながら、何かを呟いていた。
「かわいいかわいいかわいい、まじ天使、嫁、ぐふふふふふふ」
「え…ちょ、寝とけって。こっち寄ってくるな!」
紅に迫られてもう、すぐそこに、顔がある。晋夜は思った。こいつ頭打った時に馬鹿になったんだなと。
「うりゃあああああ」
ちょっと、書き方変えてみました。どっちがいいんでしょうかね。
どっちがいいとかあったら、コメントしてくださると、参考にさせていただきますので。よろしくお願いします。
更新不定期です。すみません。
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