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ホビside
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「ヒョン……お疲れ様です」
今日も作業室で一日中作曲、作詞をしていたユンギヒョンに僕は暖かい珈琲を差し出した。
「ん、あぁホソギもお疲れ」
宿舎の共同スペースにあるソファに座っていたユンギヒョンは僕の顔を見て、珈琲を受け取ると「ありがと…」と微笑んだ。
ねぇ、ユンギヒョン覚えていますか?
まだユンギヒョンがデビュー前でアンダーグラウンド活動時期だった頃のことです。
心の中でそう問いかけながら、僕はあの時みた観客が僕とナムジュンの二人だけのライブで必死に舞台に立っていた貴方の隣に座る。
「すごい酷い顔ですよ。今日はゆっくりと身体を休めてください」
近くに座るとよく分かる。
ユンギヒョンの顔はいつもよりも青白くて目の下にはくっきりとした濃いクマが浮かんでいる。
かつてglossだったユンギヒョンは今ではSUGAで、Agust Dで僕の気持ちに何一つ気付いていないミン ユンギ。
そして、glossに憧れ片思いしていたチョン ホソクはいつの間にかJ-HOPEとしてそのユンギヒョンの隣に座っている。
あんなに遠かった観客の席から雲の存在を見つめるような気分でいた僕がいつの間にかその存在の隣に座っているなんて今でも信じられない。
「分かってる。今日はちゃんと寝るから心配すんな」
落ち着いた静かな声でユンギヒョンは言った。
「はい、約束ですよ?」
僕がそう微笑むと、ユンギヒョンは珈琲を一気に飲み干した。
「寝る…おやすみ。珈琲、美味しかった」
ユンギヒョンは空っぽになったマグカップを僕に渡して自室へと行ってしまった。
「おやすみなさい、僕の愛しい人」
誰も居なくなった共同スペースで僕は渡されたマグカップを手に言った。
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