アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
新しい、いちにち。
-
帰りの車の中。
光太郎が口を開いた。
「・・・大輔さん、ありがとう。」
「ん。」
ちらりと見てみると、光太郎は俯いていた。
「大吾、べったりだった。」
「お前と会えて嬉しかったんだろ。」
「うん・・・。」
遊び疲れて寝た大吾。
寝ているうちに、帰ってきた。
「泣くかな。」
「泣くだろうな。」
紙袋の中は、かるたの他に光太郎のヒーローフィギュアや、ゴムボールなどのおもちゃを持ってきていた。
その中から一番大切にしている仮面ライダージオウのフィギュアを大吾に握らせて帰ってきた。
「あれ、今度取りに行かなきゃ。」
「ああ。一緒に行こう。」
助手席から手が伸びてきて、俺の膝の上に乗せられた。
「大輔さん、ありがとう。」
その手を優しく握った。
「今日は頑張ったな。」
「うん・・・楽しかったかも。」
「それは良かった。」
静かな車内。
光太郎も、その小さな頭で考えることがあるのだろう。
「明日から、頑張るね。」
「おう。」
頑張んなきゃ。
俺、頑張って、幼稚園の先生になる。
大輔さん。
大事な事を思い出させてくれて、ありがとう。
やっぱり大輔さんは凄い人だ。
俺のヒーローだ。
「帰って風呂入るか。」
「うん。お昼寝してもいい?」
「そのまま朝まで寝るなよ。」
ふふ。
昨日のエッチでも疲れてるから、わかりません。
「ねぇ、大輔さん。」
「ん?」
「好き。」
そう言うと、膝の上の手を取られた。
王子さまのように、手の甲にキスされる。
「俺もだよ。」
幸せな車内で。
俺は恋人からの温かい愛情を感じていたのだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
180 / 872