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朝の習慣
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朝、目覚めると携帯をチェックする。
おれとは違って忙しいエドワード様からの連絡は、時間がまちまちだ。
おれが寝てる間の深夜に入ってるときもあるし、起きる前の早朝に入ってるときもある。
難しい肩書きは分からないけれど、エドワード様が一生懸命頑張ってお仕事されているのは分かる。
この前もシンガポールに行かれていた。
今日は早朝に羽田に着いて、そのまま会議をしてからホテルに戻ると書いてあった。
エドワード様、体壊さないといいんだけれど。
心配だけど、何もしてあげれない。
仕事終わりに逢いに行くことだけが正しいのか、ちょっと不安だったりする。
昼間仕事でなければ、お母さんが作った煮物とか詰め込んでお弁当を持っていくけど、それも叶わない。
てんやワンワンの日は初日だけだったけど、今度のゴールデンウィークは大変だよと先輩から聞いていた。
研修生のうちは、基本的に土日祝はお仕事に出ない。
おれが未成年ということもあって、夜のシフトも外されていた。
ただ、ゴールデンウィークだけは連勤!!
と念押しされている。
客室は満室だし、レストランの予約もパンパンなんだそうだ。
前日にならないとどこに手伝いに入るのか分からないと言われているが、もともと器用じゃないから、はじめての場所は勘弁して欲しい。
可能ならクロークでお荷物を受け取ったり、保管したり、発送したりが良いけど、てんやワンワンになったら変なところに違う荷物を手配しそうで怖かったりする。
エドワード様はゴールデンウィークはどうされるんだろう。
そして、山登りもいつにするか、すごく気になっている。
「晋作ッ!起きなさい!!」
「起きてるッ!!」
お母さんに叫び返すと、ボサボサの頭を起こした。
とにかく起きなきゃ。
今日もお仕事頑張ろう。
そう思って重い体をぐずぐず起こした。
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