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デジャヴ
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僕「………ぁ…!萩野先輩……っ」
「……ひっ、相手いるなら早く言えよっ……!」
そう言って、男の人は走り去って行きました。
………むぅ、僕ちゃんと言ってたもん
最後まで男の人の態度に僕はムッとしました。
萩野「ごめんね、遅れちゃって…もっと早く着いてたら怖い思いしなくて済んだのに…」
………また助けてもらっちゃった………
萩野先輩の言葉を聞いて、改めてそちらの方を見ました。
そして、萩野先輩の格好を見た途端、僕の顔はボンッと赤くなりました。
あまりにも格好良すぎたのです……
萩野先輩も浴衣を着ていて安心しましたが、その浴衣姿から出ているのは色気色気色気…。
…………わ…、萩野先輩って着痩せするタイプなんだ………浴衣だといつもよりしっかりしているように見える………
僕は萩野先輩にせっかく心配してもらっているのに、そんなことばかり考えていました。
萩野「……春………?」
僕「…………は………っ///ぁ、あぅ……、ごめんなさい……ありがとうございました………///」
僕はろくに萩野先輩を見れないまま、お礼を言いました。
萩野「…………、はる、浴衣姿も可愛い…」
僕はその言葉に思わずバッと顔を上げてしまいました。するとそこには蕩けるような甘い笑みを浮かべて僕を見つめている萩野先輩がいたのです。
僕「………っ、////」
僕「は、萩野先輩は格好いいです……っ、」
僕は精一杯思っていることを伝えました。
萩野「ありがと」
………あぅ………、格好いいよぉ……///
萩野先輩はそんな僕の様子に笑って応えてくれました。そして、僕の手をパッと取って、「じゃあ行こうか」などと言うのです。
僕「……ぇっ…!で、でもここ外です……」
胸がキュンッとしたと同時に不安も押し寄せてきました。
僕なんかと手を繋いで歩いてるのを見られたら、萩野先輩が変な目で見られてしまうのではないでしょうか………
萩野「………見せつけてんの。春は俺のだよって」
僕「………へ……っ、」
ニヤッと意地悪な笑みを浮かべて萩野先輩は言いました。
僕はその言葉にボボボボッと顔を赤くするほかなくて、ただひたすら俯いて羞恥に耐えました。
萩野「それに、春迷子になりそうだから」
僕「…………むぅ、僕小さい子じゃないです…っ」
家を出る時もこんなセリフを吐いたなと思いながらムッとしました。
………みんなして僕を子供扱いして……、、僕は高校生です…っ
萩野「………ふふ、ごめんごめん」
………そんなに萩野先輩が優しく笑うから、許しちゃうじゃないですか……
結局そのまま、僕たちは手を繋いで会場まで歩きました。
その道中………
女の人「あらやだ、見てあの二人組。兄弟かしらねー、可愛いわぁ……」
女の人「ほんとだ……っ、手繋いでるーっ癒されるわぁ……」
僕「…………むぅ……」
萩野「…………」
などと人と通りすがるたびに、温かい目で見られるので僕はむくれて、それを萩野先輩に頭をぽんぽんしてもらうことで機嫌を直すというのを繰り返しました。
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