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結局あの後僕は萩野先輩と人の少なくなった会場を後にし、駅まで送ってもらって濃すぎた花火大会は終了しました。
そして、夏休みの課題を片付けている時、透くんから連絡が来ました。
『おーい、星野!生きてるかー?』
………………あっ………、そういえば、透くんに先輩とお付き合いできたこと言ってない………っ
………そっか、僕が今頃死んでると思って連絡してきてくれたんだなぁ………
『生きてます。あと、告白成功しました。』
……………うふふ、透くんなんて反応するかなぁ
僕は透くんの反応が楽しみで、携帯を眺めながら頬杖をつきました。
………………………なかなか来ないな……
読んだ証は付いているのですが、透くんからの返信は時間がかかりました。
ピロン
『えっ?』
………………ふふっ、時間かかったのにこれだけ………っ、あははっ
透くんは散々悩んだ結果なのか、一言だけをたっぷり時間をかけて送ってきました。
『どういうこと?付き合ってるってこと??』
立て続けに携帯が音を鳴らします。
僕はいたずらが成功したような気持ちで、返信をしました。
『うん、まさかの先輩も好いてくれてたっていう………』
『まじかよ!?うわーー!おめでとう!!!』
その言葉とともに、誕生日を祝うハッピーバースデーと書かれたスタンプが送られてきました。
…………ぷぷっ、このおめでとう違うっ………
透くんから送られてくる冗談に、僕は思わず笑顔になりました。
『ありがとう!僕もびっくりだよ』
『えー!!めっちゃその先輩見てみたいー!!』
『うん、僕も透くん紹介したい』
………透くんは僕の背中を押してくれた1人だから萩野先輩には知っててもらいたいなぁ……
『ちょ、詳しい話は夏休み明けたら絶対教えてな!!!』
『もちろん!!』
透くんは用事がこのあとあるようで、詳しい話は夏休み明けたら、ということになりました。
まさか男の人を好きになって、そのことを相談できる友達ができるなんて思ってもいませんでした。
僕はこの高校に通ってからいろいろなことがあって、様々な経験をしました。
ですが後悔することは何1つないと思っています。
もっと萩野先輩のこと知りたいな……………
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