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あんなに沢山あった夏休みも、あっという間になくなってしまいました。
僕は早いうちから課題は片付けていたので良かったのですが、透くんはヒーヒーって言っていました。
夜遅くに、『助けて終わらん』というメッセージが届いた時にはさすが透くん、と失礼なことを思ってしまったほどです。
萩野先輩とも何度か連絡をしましたが、文章を送るたびに「やっぱり直接お話ししたいなぁ」と、少し悲しくなるだけでした。
そんな調子で今日始業式。
高橋「おはよ、星野!久しぶり」
先に教室に来ていた僕に、遅れて登校してきた透くんが挨拶をしてくれました。
僕「おはよう…………って、わぁ!焼けたねー」
僕も挨拶を返そうと顔を上げたら、そこには夏休み前よりだいぶ焼けた透くんがいました。
高橋「そうなんだよー、やっぱ部活がなー」
僕「そっか、お疲れ様でした」
高橋「おう!」
ちょうどよく焼けた肌に、白い歯がよく似合いました。
高橋「って、それより!詳細聞かせてって言ってたじゃん!!」
僕「…………覚えてたんだね…」
高橋「当たり前だろっ!………俺は嬉しいんだ!星野に立派な彼氏ができて」
エグエグと泣き真似をしながら透くんは言います。
僕「……ふふ、透くん僕のお父さんみたい」
高橋「うっうっ………、立派になったなぁ」
僕「お父さん。今までお世話になりました。」
僕は久しぶりのこのノリを、とても楽しみました。
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高橋「へー!なんか星野の話を聞くとさ、相当彼氏さんがイケメンな人に思えるんだけど……」
僕「え………っ、い、いけめんだもん……っ!」
僕が事細かに告白からお付き合いまでの経緯を話すと、透くんは僕を怪しむ目で見てきました。
高橋「はぁーーっ、でもいい人そうじゃん!ちゃんと付き合ってくださいって言ったのは向こうからなんだろ?」
僕「う………うん……///」
高橋「かーーっ!幸せそうなツラしやがって!!コノコノー!」
僕が少し照れると、透くんは僕の髪をぐしゃぐしゃにしてきました。
僕「わっ、もう、やめてよっ、ふふっ」
高橋「でも本当よかったな。星野。泣かせられたらちゃんと言えよ??」
僕「ふふっ、ありがとう透くん。…………でもね、大丈夫だよっ。………えへへ」
高橋「……………ふっ…、大好きってか?」
僕「だ……っ!だい………、すき、………うん///」
真剣に僕のことを心配してくれて応援してくれる透くんには、本当に感謝しかありません。
透くんは優しく笑ったあと、僕の頭をまたくしゃくしゃと撫でてきました。
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