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捕らわれの身
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―――――――
―――――
タケルはうっすらと目を開けた。が――
その途端、あまりの驚きに思わず声を上げそうになってしまう。
なぜなら、すぐ目と鼻の先に、男の顔があったからだ。
長谷部―――!?
一瞬そう思ったタケルだったが、意識がはっきりしてくると、ある違和感に気づき始める。
この男、長谷部に似ているが、どこか違う――。
男の顔に僅かに残る無精髭が荒んだ感じをタケルに与えた。
ニヤリと笑うその顔は、とても普通ではない感じがし、背筋に冷たいものが走る。
あまりにも近い顔に、タケルは自分の顔を背けようとしたが、その時初めて自分のただならぬ様子に気づく。
自分がベッドのようなものに寝かされ、両手を頭上でひとまとめにされ、身動き出来ないように紐か何かで拘束されていることに驚くのだった。
手の縛めを解こうとするタケルだったが、覆いかぶさった男が邪魔で思うようにいかない。
「……くそ…っ」
毒づくが、男はまったく気にもせず、ゴツゴツした手をタケルの頬に、顎に、首筋に這わせていく。
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