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第一章 罰ゲーム
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第一章 罰ゲーム
「あ、あの・・・好きです、付き合ってください!」
告白というのは、胸の内に秘めた恋心を相手に打ち明ける行為のことである。
よって今俺が行なっていることは、けっして告白ではない。
・・・罰ゲームという、何とも非道な行為をやらされているのだ。
「・・・君って、もしかして一年生かい?」
耳障りの良いテノールが俺の耳に入り込む。
俺は、おずおずと顔を上げた。
身長は180を優に超えているだろう。
スタイルがよく、まるでどこかのモデルか何かをやっていてもおかしくは無い。
そしてなにより、この俺をジッと見つめる青い瞳・・・
まるで宝石のようにキラキラと輝くそれは、思わず見入ってしまうほど。
要するに、一言で言えば「イケメン」なのだ。
むしろ綺麗といった表現を使った方が良いか。
日本人離れした整った顔立ちは、どの角度から見ても完璧。
すれ違いざまに、何度もこちらを振り返る通行人が何人いただろう・・・
「あ、はい・・・そうですけど」
「そうなんだ、学年違うのに俺のこと知ってるんだ?」
「そ、そりゃぁ・・・」
そりゃそうでしょうよ!
なんせ彼は、大学内で人気ナンバーワンの一ノ瀬 龍二なのだから!!
そのルックスと身長によりかなり目立つ彼は、常に周りを女子で埋めつくしている。
逆に、大学内で彼を見つけられない方が難しいほどに。
(くそぅ、何で俺はこんな人に告白なんかしてるんだ?)
人気があって、モテモテで、しかも同性出歩かれに愛の告白・・・いや、罰ゲームだから愛なんてこもってないけどな!
「んー、男に告白されるのは初めてだなぁ」
あー、そうでしょうね。
なのでたったと振ってはくれませんか?
どういうわけか、先輩は何か考える素振りを見せている。
・・・いや、何を考える必要がある?普通に俺を振ってくれよ!
「・・・なるほど・・・」
「??」
ボソッと何かを呟いた一ノ瀬先輩は、ニコッと輝やかんばかりの笑顔を見せた。
・・・え、何それ、なんか嫌な予感が・・・
「いいよ、付き合ってあげる。」
「へ・・・・・・?」
付き合ってあげる?一体どこに・・・?
なんてとぼける余裕なんてどこにもない。
「俺男と付き合ったことないけどさ、よろしくね」
「・・・・・・」
う・・・う・・・嘘だろぉぉぉ!!!!????
次回「罰ゲームの結果」
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