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Re start ー清四郎ー
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今日も1日バタバタしていたが、21:30には会社を後にすることが出来た。
途中コンビニに寄って缶ビールとつまみを適当に買った。
1つ大きな案件が終わったため、明日は久しぶりに休みをとった。
やっと休める…。
やることやってゆっくり寝よう。
「ん??」
マンションの入口の横に誰か立っている。
気にせずマンションに入ろうとしたとき、チラッとだけ顔をみた。
「秀…!?」
「…せい、しろ……。」
その人は紛れもなく、十年前に売ってしまった秀だった。
突然すぎる再会に当然俺の脳内はパニックになる。
「ど、どうしたっ!?
何でここにっ!?」
「橋本さんが教えてくれた…。」
「橋本さんが??
お前…まさかずっとここで待ってたのか??」
「…迷惑だってわかってたけど………どうしても…もう一回だけ会いたくて…。」
目に涙をいっぱい溜めて、それが今にもこぼれ落ちそうだ。
その顔は十年前とあまり変わっていない気がした。
「…とりあえず中に入れ。」
「うん……。」
部屋に秀を通して、ソファーに座らせた。
「カフェオレでいいか??」
「あ、うん、ごめん…ありがと…。」
久しぶりに会った秀はどこか他人行儀のようで、落ち着かない。
「ほら。」
「ありがと。」
俺はカフェオレを渡し、隣に座った。
そこに出来た微妙な距離と空気。
なんか俺、焦ってる…。
自分に対しての違和感を感じたまま、先ほど買った缶ビールを喉に流し込んだ。
「突然会いに来てゴメン…。」
「いや、俺は全然構わないが…橋本さんはよく許してくれたな。」
「俺、昨日で橋本さんの性奴隷じゃなくなったんだ。」
「…え??」
「橋本さん、事故に遭っちゃって…今は車椅子で生活してるんだけど…こんな体だからもう、俺は要らないんだって。」
「じゃぁ、あの家を出たのか!?」
「それはまだ。
新しい家が決まるまでいていいって。」
「…そっか。
お前はもう自由なんだな。」
「うん。
だから清四郎に会いに来た。」
秀は突然俺の目をじっと見つめた。
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