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6.俺は自分のためなら、仲間を売るぜ☆
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「は?いや、意味わかんないんだけど」
彰人が俺に怒鳴る。
「だから、俺達が光を甘やかすのをやめるんだよ!
そのままだろ!!」
俺は、怒鳴り返す。
「いや、なんのためにだよ」
彰人は、呆れて言う。
俺だって、無茶苦茶なことを言ってることは分かってる。
分かってるんだよ・・・
職員室にて15分前
「神崎を何とかするのは、俺には無理です。
あいつ、俺の話全然聞かないんで。」
俺は、担任が彰人の話をし始めようとした時に遮るように言った。
「あいつが、言うことを聞くのは光だけだよな」
俺は、呟く。
その言葉に食いついた担任は、
「西川なら、あいつを授業に連れてこれるのか?」
と、目を輝かせて言う。
連れてこれるのは、嘘ではない。だが、無理だ。
あいつの頭の中は、昔からお花畑のままのせいで
「あっくんのやりたいことをやればいいよ〜」なんて
馬鹿なことを言っているのだ。
「お前らさあ、あいつのこと甘やかしすぎじゃね」
担任は呆れたように、俺に言う。
たしかに、甘やかした。
それによって、あいつの頭はふっわふわの甘ったるいわたあめのようになってしまったのだ。
担任は俺にこう告げた。
「西川を甘やかすのをやめて、あいつの頭を正常にして、神崎を授業に連れてこい。」
そして、
「それが出来たら、お前の成績を上げてやる」
と、告げたのだった。
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