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11.健也の言葉
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「じゃあ、会議始めるぞ」
全く乗り気じゃない健也に俺は言う。
「っても、俺達が光を甘やかしてることを思い出さなきゃだよな」
俺は、そう言って健也を見る。
「ありすぎて分かんないけど」
健也はそう言って、例の雑誌を読む。
「おい、それ読むなよ」
俺は健也の持つ雑誌を奪おうとするが、華麗にかわされる。
「ていうか、俺よりもゆうちゃんが1番甘やかしてるじゃん」
健也はページを捲りながら言う。
「俺・・・?まじ?」
俺は健也に聞く。
「うん、気付いてなかったの?」
呆れたように笑いながら、健也が言う。
「まじか、全然気づいてなかったわ」
「嘘じゃん。
てっきり、ゆうちゃんはひーくんのこと好きなんだと思ってた」
健也は雑誌を読みながら、俺の事を見ることなく淡々といった。
「は?いや、そんなわけないじゃん。
だって、俺ら男だよ?」
俺はそう言って、お茶を飲み干す。
「なんで?男同士とか関係なくない?
好きになった相手が男だったってだけでしょ」
健也は雑誌を広げたまま、俺を見て言う。
冗談だろと笑い飛ばしたかったが、妙に真剣な健也の目のせいで出来なかった。
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