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13.悪夢のはずだった
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「ゆーくん、起きて?」
ぺちぺちと俺の頬を叩きながら、笑っている声がする。
「あと5分・・・」
俺は、そう言って布団を頭から被る。
「もぉ、子供じゃないんだから」
そう言って、笑う。
「ねえ、ゆーくん」
俺の布団を奪って、俺の顔に顔を近づけてくる。
唇が触れ合う距離。
キスができる距離。
軽いキスをして、あいつは少し顔を赤らめる。
「えへへ、奪っちゃった」
なんて言いながら、あいつは自分の唇を触っている。
俺はたまらず腕を引っ張り、押し倒す。
「ゆうちゃ・・・ん」
不安げに俺を見つめる目。
「お前のことが好きだ。」
俺は、そう言ってもう一度キスをする。
「ん、んぅ・・・ふっ」
あいつの声が漏れる。
深いキス。
友達同士では絶対しないようなキス。
俺がキスをやめると、お互いの口を銀の糸が繋ぐ。
「好きだよ、光。」
目覚ましの音で、目を覚ます。
さっきまでのことが夢だったことに気づく。
こんなの今までは悪夢だって笑い飛ばせたのに。
幼馴染とキスする夢なんて、吐き気しかなかったのに。
こんな幸せがもっと続けばいいのにと願ってしまうなんて、俺は頭がおかしくなったのかもしれない。
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