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何がはじまるの?
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次の日、また朝早くに起こされて、食事の場所まで連れてこられると、まるでエサだといわんばかりに銀色の皿に盛られたものを、四つん這いになって黙々と食べる。
時計のない俺たちの生活には、この決められた規則が秒針だった。
それがおわると、あのシャワー室で楓に中を綺麗に掃除してもらう。
シャワーの水圧が強くて、楓に触れる肌の部分が熱く燃えるようだった。
少し勃ってしまった自分のものを楓はチラリとみただけで、何も言わなかった。
それが余計に恥ずかしくて、俺は楓と目を合わせられないまま、楓の後ろをチョコチョコと歩いて部屋に戻った。
裸のままでいるのが気まずくて、毛布を体に包ませやっと少し落ち着く。
真っ暗な部屋では自然体で好き勝手話せるのに、表情がわかる明るさに一緒にいると、どこかくすぐったいような浮ついた気持ちになる。
けれどその時間も嫌いではなかった。
むしろ……
ガチャッ!
「今日の研修を始める。床に膝立ちになれ。」
ああ、こんな時間はいつもこいつらに切り裂かれるんだ。
山口と花見は部屋にズカズカと入ってくると、あごで指図する。
山口は昨日の本音を見せたあの瞬間はまるで夢だったのではないか、と疑うほどいつもと変わらず威圧的である。
俺達はおずおずと床に膝立ちになった。
包まっていた毛布も床にハラリと落ちる。
すると、今日はまだ一言も発していない花見が無言のまま俺達の背後に回ると俺の手首を縛った。
また、これか…………。
今日は何をされるんだ。
たった3日で後ろ手に拘束されることに慣れてきている自分に嫌気が差す。
俺を縛り終えた花見は、今度は楓を同じように縛りはじめる。
てっきりに別々に拘束されていると思っていたが、気がつけば楓は俺と背中合わせになっていて、俺が少し動こうとする度に楓の背中も一緒の動きをしている。
同じ紐で拘束されていることが分かった。
何をする気なんだ!??
花見は黙々と楓も縛り終えると、俺たちに首輪と、それから両足に足枷をつけると、それも短いチェーンで俺と楓をつないだ。
俺達は互いの顔は見えないけれど、互いのほんの少しの動きも全て分かってしまう。
これでは立ち上がることも出来ない。
山口は満足そうにその様子を見下ろすとこう告げた。
「今日は奴隷同士のセックスの練習だ。奴隷は見世物として扱う場合もあるからな。しっかりと学ぶように。」
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