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忘れさせて欲しいんです
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目が覚めると、テッちゃんは可愛い顔で寝ていた。
やはり疲れたのだろう。
口からちょっとよだれが垂れてる。
可愛い。
思わずキスしていた。
「う……んん? たかおくん……?」
「あ、起こしちゃったか? ごめん」
「いえ、別に」
起き上がろうとは思うのだが、テッちゃんが離してくれない。
「あ、あのさ、テッちゃん……?」
「はい?」
「離してくれないかな? 起きたいんだけど……」
そう言うと、テッちゃんは顔を曇らせた。
「ど、どうした? テッちゃん?」
「あ、えっと……その……」
口ごもるなんて、本当に珍しい。
なんでもすっぱり言い切るテッちゃんが、こんなに言い淀むなんて……。
「テッちゃん、言いたいことがあるならちゃんと言って? 言ってくれないとわかんないよ。ね?」
そう言うと、テッちゃんは俯きながらか細い声で言う。
「あの………………てください……」
「え? なに?」
「シて……ください……」
「………………なにを?」
なに? して?
キスとか?
へ?
「…………そ、その……え、エッチ……を……」
?????????????????
え? え!?
なに!? なにが起きてる!?
「ど、どどどどどどどどどど、どうしたのテッちゃん!?」
「初めては奪われちゃいましたけど……、高尾くんと……シたい……です……」
そういうテッちゃんは耳まで真っ赤で、心底勇気を振り絞ったんだろう。
「いや、そりゃ嬉しいお誘いだが、昨日の今日よ? テッちゃん、苦しくないの?」
「………………高尾くんに、忘れさせて欲しいんです。…………ダメ……ですかね?」
「いや、ダメってわけじゃないけど……いいの?」
こくりと頷くテッちゃん。
それに、俺は意を決した。
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