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大学生かぁ
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「あの人と知り合いですか?」
「あんな不良少年、知り合いにいる訳ないだろ」
午後、客が減った店内で柏原さんと小声で会話をしていた。
俺は、あの輩のせいで客が減ったらどうしようと心配していた。
そんな会話の途中、彼女は時計を見て思い出したようだ、
「あ、もうこんな時間。私もう上がります」
そう言った彼女は仕事をさっさと切り上げて、大学の授業へ行ってしまった。
「大学生は呑気で良いよなぁ」
俺は時頭が悪くて、高校の勉強すら付いて行けなかった。
結局、高校は中退してしまったけど。
そんな俺を見兼ねた親戚のおじさんが、このカフェでのバイトを勧めてくれた。
店長は年齢のせいか体が弱く、
若くて体力のある俺を喜んで雇ってくれた。
俺は、世話をしてくれた店長にお返しがしたい。
そう思って、日々このカフェで働いている。
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