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弱い奴ほどよく吠える2
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流石に声が煩いので、店番は柏原さんに任せて裏にタクミくんを連れ出した。
「っつーことで、番号教えろ」
「え?」
「話聞いとけよ、じじい!!…ッチ、難聴かよ」
くそっ、コイツ…。
俺も大概罵る方だが、アイツもよく耐えてきたよな。
堪忍袋の尾が切れそうだ。
「携帯忘れちゃって…」
「あ゛ぁあん??」
「いや、本当だって。口頭で伝えるから。番号は○○○○○…。」
貧乏ゆすりをしながら、タクミくんはメモを取る。
机の脚が揺れるほど、貧乏ゆすりは大きかった。
「たっ、タクミくん、もう少し足抑えて…。」
「お前、俺の名前知ってんの。」
「アイツから聞いて…。」
「おまっ…!!兄貴のことアイツ呼ばわりするなんて信じられねぇ…。」
ガタッと音を立て、彼は勢いよく椅子から立ち上がった。
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