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女って、怖い!
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雑談を済ませた後、漸く本題へ移った。
「で、俺の監視って一体何するんだ。」
「その辺、俺も把握してねぇんだよ。」
今まで、出張はあったとしても電話がかかってくるだけだった。
けれど、突然タクミを送り込んできたのには何か事情があるのか。
……考えすぎか?
「今回の出張はいつもより長引くから、俺に頼んできたんだ。俺は兄貴の子分みたいなもんだからな。」
監視、監視言うけど、何の目的があるんだ。
俺はどこかのお坊ちゃんでも無いし、芸能人でも無い。
「取り敢えず、俺は1日のお前の様子を報告するように言われてるぜ。」
ああ、俺の考えすぎだった。
ただの変態野郎のストーカーの延長線だった。
バンッ!
「多田さん…!!いつまで話してんですか!」
扉を思いっ切り開けた柏原さんはご立腹だった。
そりゃそうだ。
時計を見ると、何十分以上も話し込んでいたことが判明。
彼女は俺だけでなく、タクミを睨みつけるとこう言った。
「あんた…!!仕事の邪魔すんなら出て行きなさい!!」
「あ、はい…。」
補足だが、怒った柏原さんは店長よりも怖い。
可憐な少女も牙を剥く。
その姿は虎よりも勇ましいのであった。
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