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タクミの独り言2
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「『道草カフェ』……ここか。」
道草駅から10分歩いた所にそれはあった。
目を凝らしてみないと、そこがカフェとは気付かないほど地味だった。
向かいにも人気のカフェあるし、可哀想な店だな。
お陰で探すのが大変だったぜ。
年季の入った木製のドアを開けると、カランと軽やかな音がした。
「「いらっしゃいませ〜!」」
多分あの男だな。
黒髪の暗い雰囲気の男。
初対面で舐められないよう、睨みを効かせる。
黒髪は後退りするので、逃げられないようカウンターまで追い詰めた。
いつものように、ドスをきかせながら、俺の強さを目で語る。
「た、…や、山田太郎です…」
「この店に、翔っていう名前の店員いるか?」
「き、今日は休みです…」
また今度行くか、めんどくせえなぁ。
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