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ふたりの朝【完】
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理人は、ところで……と言葉を加える。
「我慢しなくていいってことは秘蔵グッズの出番がきたってことでいい?」
「秘蔵グッズ?」
理人はベッドの下に手を入れ、ダンボール箱を手繰り寄せてきた。理人が箱を開けると、所謂大人の玩具と言われるものが箱いっぱいに詰まっていた。
ローターからディルド、バイブにアナルパール、エネマグラから尿道ブジー、手錠や犬耳、聴診器まである。
純粋無垢な蒼太はこんな道具は詳しく知らないため、頭上にクエスチョンマークを浮かべキョトンとしている。
「なにこれ」
「これは夜の情事に使用する蒼太専用の玩具です」
「……ばっ、馬鹿じゃないの!」
夜の情事、玩具という単語で、蒼太はピーンと来てしまった。
「まだあるよ。こっちの箱が衣装、これが小道具かな」
「なんでこんなの、持って……」
もしかして、昔これらを使う恋人がいたんだろうかと蒼太は不安になる。が、その不安は一切必要のないものだった。
「いや、ネット通販で、これ使ったら蒼太はどんな反応するかとか、この衣装似合うかな~とか色々考えてたんだけど、いつの間にかポチってた」
「俺、絶対使わないし……、着ない……」
「我慢しなくていいって言ったのに?男に二言はないぞ、蒼太」
蒼太は、うーんと悩んだ。流石にここまで変態だと思っていなかったが、好きになったのだから仕方ない。
「た、誕生日。理人さんの誕生日は、何でもしてあげる」
「なっ、なんでも……?」
「あ、でも……ぃ、痛いのはやだよ……」
「SMグッズなんて買ってないよ、俺が蒼太を傷付けるわけないだろ。もしすることになったならお前がサディストでいいよ」
「しっ、しないよ!」
ちなみに理人の誕生日には、犬耳犬尻尾を装着した布の少ない悪魔コスチュームの蒼太と大人のお医者さんごっこをしたとかしてないとか……。
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