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幽閉
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高支那はいきなりタケルのパーカーの前を引きちぎると、その首筋に顔を埋めた。
「高支那っ…!!!」
タケルは高支那の胸を押し退けようとしたが、その力があまりに強く引き剥がすことは出来なかった。
しかも後ろ髪を鷲掴みにされ引っ張られ、顎を無理矢理上向きにさせられる。
すぐに唇を塞がれ、タケルは苦しそうに喘いだ。
だが次の瞬間――
高支那が小さく呻いて唇を離す。
見ると、高支那の唇から僅かに血が滲んでいた。
どうやらタケルが噛みついたらしい。
お互いが睨み合う。
しかし高支那は不意に不敵な笑みを刻むと、
「お前と初めて会った時のことを思い出す」
そんなことを言った。
そしてまた、あの息苦しくなるような口づけが襲ってくるのかと思ったタケルだったが、高支那は再びタケルの腕を力強く掴むと、有無を言わさず、エントランス奥に続く廊下の方へと引っ張って行く。
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