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最低のサディスト
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タケルは部屋にある浴室でシャワーを浴びていた。
あれから気がつくと既に朝になっていたのだ。
タケルの頭の中はまだ混乱していた。昨夜の出来事が夢だったのか、それとも…
なんとも判断がつかなかった。
戸惑いをかき消すように強めの熱いシャワーを浴びていたのだが、もう一つ厄介なことがあった。
それは身体の火照りだ。
昨夜の余韻が未だおさまっていないのだ。
そんな身体の疼き、汚れを清めるために、悪夢を忘れるために、タケルは最大の水圧で弾丸のようにシャワーを浴びまくった。なるべく下半身への刺激は避けるように。これ以上疼きを高ぶらせるわけにはいかなかった。
そんな時――
いきなり浴室の扉が開いたものだから、タケルはひどく驚いたように振り向いた。
昨夜の何者かが入って来たのかと思ったからだ。
しかしそこに立っていたのは高支那だった。
タケルは少し安堵する。が、それは甘すぎた。
高支那はタケルの一糸まとわぬ姿をなぜかただ黙って見つめていた。
タケルは息を呑みそんな高支那を見つめ返す。
「な、なんか用かよ」
「…………」
無言で微かに笑う高支那。明らかな冷笑だった。
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