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逆襲の始まり
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いつの間にか高支那はタケルを強く抱き締めていた。
冷えた身体を温めるように…
タケルの心を落ち着かせるように…
それも全てタケルを大切に想っているからだ。
タケルも同じだった。
高支那を強く抱き締め返す。
まるで高支那が消えていなくならないように…
これが幻ではないことを自分自身で確かめるかのように…強く…強く…
そして次の瞬間――
高支那は再びタケルにキスをした。
先程のような優しく重ねるものではなく、いつもの強引で激しいキス――。
そのあまりの性急さ、荒々しさに、またいつものように抵抗してしまうタケル。
高支那を引き離そうともがくが、押し倒された体勢では無理だった。
だがその時…
広いエントランスに不意にコツン…と靴音が鳴り響く。
それは離れた後方から、ゆっくりと二人に近づいてくるようだった。
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