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車内はジャズピアノが流れるだけで俺も久我も無言だった。
特に話すこともないが、いたたまれない気持ちになって外を見たり時折久我の運転する指先を見たり、気付かれないように横顔を覗いて見たり何となく落ち着かない。
「何、俺の顔に見惚れたの?」
「んなわけ、自意識過剰でしょ」
見ていた事バレてたみたいだったが、素知らぬ顔をする。
イケメンなのは認めるが、本人に直接言うのはなんかムカつくし、この大王様はなんでもスマートにこなすから同じ男として腹立つ。
俺にエスコートしてないで選び放題なんだから女にしてればいいのに。
「そんな恨めしそうに俺の顔見てないで、もうすぐ着くから外見てみろ」
久我に言われた訳では無いが窓の外を見ると真っ青な海が広がっていた。
「すごっ」
「やっぱりな、お前こういうの好きそうだと思った」
自信ありげに言う久我はやっぱりムカつくが、海は割と好きだと思う。
でも、きっとこういう事ほかの女の子にもしてるんだろうなーとか考えてたら少しモヤッとした気がした。
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