アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
さん
-
いつも俺が料理をしている間は誰かと電話などで重要そうな話をしているはずのサラが俺に話しかけてきた。
「クルト」
「ん?」
「さっき俺ラトに会ったんだけど」
「っ!へ、へぇ」
思わず声が裏返ってしまった。もしかして妊娠の件を伝えたのかと思い戸惑ってしまう。次の言葉をハラハラしながら待つ。
「ラトに言われたんだ」
「何を・・・?」
「1年間お前とヤるなって」
「・・・・・・は?」
「何故と聞いたらうるさいって言われた。理由もなく1年お前と出来ねぇとか死ぬんだけど俺」
「えぇ・・・・・・」
ラトビエの奴・・・そこまで言ったならもういっその事妊娠の事も言えよ・・・。
大きなため息をついてからもう言ってしまおうかと思い手を洗ってサラの元へ行く。頭の上にハテナが浮かぶサラの顔を見ると緊張し始める。まだ交際しているだけで結婚などしていない、ましてや俺は両親がいない孤児だ。そんな俺が王族であり次期国王であるサラと・・・。
どんどん暗い気持ちになるのを頬を叩いて律し、驚くサラの目の前に座る。
「ど、どうしたんだ」
「ちゃんと座って」
「??何故?」
「いいから座って」
「・・・」
訳の分からないといった顔をしながらも俺の向かいにきちんと座る。・・・距離が近い。
「・・・何?こんな改まって・・・病を患ったのか?」
「違う」
「じゃあ、」
「妊娠したんだ」
「・・・・・・は?」
「だから、お前と俺の子どもがここにいるんだよ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 23