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ちゃら男くんのテスト期間
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恭弥は静の家で土日を過ごし、週明けにテストが始まっても気にすることなく静の家に入り浸っていた。
「恭弥、明日テスト最終日だよな?勉強してんのか」
「してないけどよゆ〜」
木曜日の午後、静の仕事終わりに合わせてやってきた恭弥はソファでゴロゴロとスマホゲームをしていた。
(最近言葉遣い変わったな〜猫かぶるのやめたのかな)
静はこの1週間ほどで随分と変わった。爽やかで甘いマスクを脱ぎ捨てて遠慮なくドSになった。恭弥に対して優しいのは変わりないが、気を使うことが少なくなっているようであった。
(別に静がどんなでもいいけど…夜がなぁ…)
ふと毎日のように乱れさせられていることを思い出してかあと赤くなった恭弥はボフリとクッションに顔面を押し付けた。
(何思い出してんの!忘れよ!)
忘れられるわけなどないが、恭弥は何とか頭から想像して思い出してしまったことを追い出した。
静はというと、自身に対して素を見せ始めた恭弥に満足していた。静の目を気にすることなくだらけたりサボったりする恭弥を可愛いと眺めるし、甘えたくなったら静が何をしていても甘えてくるようになった恭弥の上手いあしらい方を幾つか見つけたし、夜にベッドで散々啼かせて朝立てない恭弥を抱っこしてリビングに運ぶことが日課になったことも気に入っている。
視線の先の恭弥がボフリとクッションに沈んだ。
(なんかエロいこと考えただろ今)
にやにやとしていた静の方を恭弥が見た。バチりと目があって、恭弥はグルンとそっぽを向いた。
「ははっ」
静が声を上げて笑った。
恭弥は静の笑った顔が見たくてちろりと視線だけを静に向けたが、それがさらに静を笑わせることとなった。
(ちょっと、笑いすぎ!)
ムッとした恭弥は静を睨み付けたが、そうして睨まれることさえ悪くないと思っている静に効果は無かった。むしろ可愛いなと目を細めてふっと笑った静の顔に視線が釘付けとなった。
(あーもー!ずるいな!!)
好きで好きで堪らないその顔に触れたくて、恭弥は立ち上がった。リビングの椅子に座っていた静が椅子を引いて待つ。恭弥が近づくと静が両腕を広げて迎え、恭弥は躊躇うことなく広げられた腕に飛び込み、膝に座る。すりすりと猫のように擦り寄り甘える恭弥をトントンとあやす静。
こんな2人の様子を知る人間は1人もいない。
甘える恭弥も、甘やかす静も、2人以外は知らない。お互いにお互いの秘密を握り合って微笑み合う。その部屋は2人だけの世界だ。
* * * * *
作者です!
表紙変えました!
私の中のイメージです!読んでくださってる方がどんな想像されているのかわからないので違っていたらちょっと申し訳ないです…
普段は仕事中、静はメガネだと思います!(そういう設定だったはず…)
保健室でこっそり密会?してる2人を見ちゃった的なそんな感じです笑
恭弥だけの白黒も気に入ってるんですけどね〜そっちも新しいのもイラストの方で投稿しておきます!前の見たい方はそちらから!
まだまだ忙しく、書き溜める事もできていないため更新は不定期だと思います。
コロナやインフルにはお気をつけて!
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