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帰り、律は別に大丈夫だと言っていたが行きで顔色を悪くしていたし、一応バスではなく少し歩いた場所にある駅から電車にのる。
それから新幹線に乗り継いだ。
「…海寒かった」
未だに肩を縮こませて指先も真っ赤のまま。
海を見て変な気を起こした律はパシャパシャと水を跳ねさせて遊びはじめたから速攻で止めた
なんでこんな寒い中水遊び始めるんだよ。
「そりゃそうだろ」
「あー、風邪引いたらどうすんだよ」
「自業自得」
縮こまって寝る準備をする姿を眺める。
というかすぐ寝るな。
「律」
「ん?」
「律って何歳なの」
「…何だよいきなり」
「せっかくここまで来たんだし、少し知っておきたいと思って」
「んー…23」
「誕生日は?」
「それ聞いてどうすんだよ」
「いいから教えろ」
「…12月11日」
「職業は?」
「なぁ、何でそんなこと知りてーの?」
「さっきも言ったけど、律のこと知りてーんだよ」
「じゃあ紘も教えろよ」
そうして帰りの新幹線の中、お互いに聞いて答えてを繰り返していた。
律について今日知ったことは、12月11日生まれ23歳。
職業は高校教師。
数学を教えていて2年生の担任でもあるらしい。
趣味はピアスを見ること。休みの日はネットで調べたり買ったり、気が向けば店に行ったりしているとのこと。
確かに律の耳についているピアスはあまり見かけないものが多く、デザイン的なものが多い。
そして、最後に聞いたのは連絡先。
俺についても7月12日生まれで27歳。職業は警察だということも話した。
年齢や職業、趣味、連絡先、それを知りたかったということは俺の中で今日、律は「夜に遊ぶだけの仲」では無くなってしまったことを認めざるを得なかった
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