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反省
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目が冷めたのは午前9時。
寝る直前、日が昇るのが見えたからきっと寝ていたのは3時間くらい。
紘はもちろんいない。
……ごめんなさい。
目は赤く腫れていて、まだ少しひりひりする。
これを見るだけで昨日どれだけ迷惑を掛けたかがひと目でわかった
鏡を見てため息をつく
とぼとぼとリビングに戻ればテーブルの上に何か見つけた
『起きたら連絡して。』
一言。
それだけの手紙。
何故そんなこと…疑問に思うけど、紘がそういうならそうする
寝室に戻ってケータイに手を伸ばした
ひんやりと冷たくて気持ちい。
『起きた。』
素直に、短く、言いつけを守る
『おはよ。昼に1回戻るな。
目腫れてたから冷やしとけよ』
10分後に返信がきた
さらっとしてるけど温度のあるその文面は紘っぽいなと思う
『大丈夫』
それだけ返してケータイをベッドに放る
そろそろ俺も、紘に甘えるの辞めたい。
安定剤の効果はまだ続いているのか切れているのか分からない。
でも、また昨日みたいになるのは怖くて、安定剤と頭痛薬を飲んだ
ソファでぼーっと時計を見つめる
そして、ため息。
その繰り返し。
一人になると考え込んでしまったり、自己嫌悪をしまくってしまうのは昔からの癖でまだ治らない
ただ、自分は今安定剤を飲んでいるんだと、落ち着けるはずなんだと言い聞かせた
そして今日何度目にもなるため息をついたとき、玄関から紘の声が聞こえた
「………おかえり。」
ちら、と覗けば案の定紘がいて、玄関まで向かった
「あぁ、ただいま。」
呼ばれたから「何?」と聞けば「昼飯」と美味しそうな弁当を渡された
スーパーとかの弁当じゃないと思う。
だって、パッケージに店の名前が書いてある。
「食えるだけでいいから」
「紘も食べてく?」
「ん、そうする。」
2つの弁当を持ってリビングに向かう
中には美味しそうな焼き鮭が見えて、楽しみになってきた
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