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不注意 side紘
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side紘
「律、ごめんなさいは?」
「……ごめん…なさい」
しょんぼりする律。
俺に言われているからか、若干拗ねているように見えなくもない
なぜこんなことになったかと言うとそれは30分前。
仕事が終わり家に戻ったのが8時頃だった。
律はソファでスマホを弄っていて、かと思ったら言いづらそうに口を開いてきた
開口一言目に
「怒んない?」
と聞かれた。
そんなことを先に聞いてくるあたり、結構やばそう
「内容による」
素直に返せば申し訳なさそうに口を開いた
「……ごめん、壁壊れた。」
って。
は?と聞き返せば、黒い何かが壁にいる気がして怖くなってチャンネルを思い切り投げつけたら壁が凹んだらしい
言われて見てみれば、確かに壁に小さな穴ができていた
何でそんな全力で投げんだよ。
チャンネルも調子悪くなってるし。
少し思うところはあったが、素直に謝られてしまえば怒るに怒れない
一応謝罪の言葉だけを聞き、許すことにした。
律怒られんの大の苦手だし。
「怒ってる…?」
またそんな不安そうな目して。
「もう怒ってない」
「あ、ありがと」
「てか。
俺は正直、壁がどうとかよりお前が幻覚見たんじゃないかって疑ってんだけど」
まじで精神病院連れてくか
「あ、それは大丈夫。気にしないで」
何だとコラ。
ちゃんと言うまでこの話終わらせてやらない
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