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面接
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「それじゃあ教職をお辞めに?」
「そうなんです」
「理由を聞いても?」
悪気はないと思う。
面接だし、こんな歳で仕事をやめてアルバイトをしたいだなんて理由が気になるのは自然。
でも、それはあまり触れられたくない内容。
オフモードの俺だったらきっと言葉に詰まる
でも今は幸い、仕事モードに切り替わっていた
「簡潔に言えば人間関係でしょうか。情けない限りです」
はは。と力なく笑う
「人間関係…そうか。」
ふむ。と考える動作を見せた店長。
それから笑顔を作って顔を上げられた
「これで面接は以上です
最後の方は少し脱線してしまったかな?
合否は追って連絡するよ」
「ありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそ。」
今日はわざわざありがとね。と逆に感謝されてしまって、こちらこそありがとうございましたと頭を下げた
他人とこういうやり取りをするのも久しぶり。
店を出ると気持ちい風が頬を撫でる
その風に乗せて思わずほっと息をついた
………いい感じだった。
やっぱり店員さんいい人。
それに店もアンティーク風でオシャレだった
『今終わった』
短文だけのその文。
送れたのをちゃんと確認してから軽い足取りで家へと向かった
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