アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
49
-
「嫌ってるって・・・・そうは見えなかったけどなぁ・・・・むしろ好きすぎて遠巻きに見てたって感じだったんだけどな〜、俺の気のせいなのかにゃ?」
語尾を猫語で話す千紘を可愛いと思いつつも、そんなことを言われても俺自身、紅河からああもはっきりと拒否られたんだ。
紅河が俺のことを『好き』と言うのは、まずない話だ。
「それは千紘の勘違いだよ・・・・でもこのまま、この気持ちをほぉっておくのは嫌だから・・・・玉砕覚悟で言ってみるよ」
「無理に笑わなくてもいいよ?大丈夫、俺は成功する方に賭けるよ。でもまぁ、断られたら俺が全力で慰めてやるから!」
最高の笑顔を見せてくれた千紘に背中を押されて、俺は元気を取り戻し、少しの自信も取り戻した。
最近は暗いことしか考えていなかったから、前向きに考えてみるのも悪くないと、そう思って俺は笑えた。
それを見た千紘からの熱い抱擁を受けて俺はまた涙する。それがどんなに暖かくて安心させてくれるものなのか、知らなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
49 / 67