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普通
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普通じゃなくたっていい。
『何でお前が襲われなかったか。それは大谷が影でお前を守ってたからなんだよ。』
『花斗くんも虎生くんもいい人!とっても似合ってる!いい恋人同士!』
気持ち悪くてもいい。
『虎くんが一緒に笑ってくれるから凄い楽しい。』
花が好きでいてくれるなら、何でもいい。
「うぅ、はな…。」
泣きじゃくる俺を宥めるように、花はただ優しく撫でた。
「な、何よ…。」
口を開いたコモモさんに、花は再度視線を向ける。
「俺の大切な人を傷つけた落とし前…。責任持って償え。」
花は俺を膝から降ろし、ゆっくりと立ち上がる。
「や、何っ…!」
「今なら退学になってもいい気分だな。」
黒い笑みを浮かべて、コモモさんに近づいていく。
「や、やだ!辞めて!」
「は、花!!」
『バァアンッ』
ドアが壊れる勢いで扉が開かれる。
そこにはどす黒いオーラが溢れた晶子ちゃんと、気まずそうに視線を逸らす剣がいた。
「見つけた…。クソアマ…。」
「…え?ぇえ!?晶子ちゃん!?剣!?」
「わ、悪い…。晶子がどうしても見つけるって言って聞かなくて…。」
剣は「もうお手上げです。」と言わんばかりに両手を上げる。
「な、何よこの人達!?」
また叫び始めるコモモさんに、晶子ちゃんがジロリと睨みつける。
「虎生くんと花斗くんの仲裂こうとした………………このクソアマぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
「ひぃっ!!」
慌てて逃げ出すコモモさんの後を晶子ちゃんが怒鳴りながら追いかけていく。
「あ、あれはヤバい!!ごめん鷹野と大谷!!行くわ!!」
剣も大慌てで2人の背中を追いかけた。
「………嵐のように去って行った…。」
「…晶子ちゃんの行動。たまに謎だよね。」
「剣も大変だなぁ…。」
大丈夫かな、色々と。
晶子ちゃんそろそろ捕まると思うんだけど…。
剣もお手上げ状態だったし、コモモさん病院送りにならないといいなぁ。
「ぷふっ。」
吹き出してプルプル震える花をじっと見る。
めっちゃ笑ってる。すっごい笑ってる。
花のツボる所がたまに分からない。
「あはははははははは!!」
…まぁ、いっか。
「あはは!」
俺と花はお互いの顔を見合わせて、大声で笑った。
花が楽しいなら、それでいいや。
「あははは!ははは!!」
「おい。」
「あ、委員長。」
「何でここにお前らがいんの…?」
『あ。』
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