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「だからな、セックスはお互いが気持ち良くなる行為だって何度も言ってるだろ。
遥登も気持ち良くなんの。
だから、使ってなんて言葉は使うな」
諭す様な優しい声。
そのギラギラした目を見れば興奮している事も、もう入れたいであろう事も解る。
だけど、優しくすると言った中でもは優しく抱こうとしてくれていた。
それ位分かる。
分かるだけ長い時間を一緒に過ごしてきた。
「……まさむねさん」
「うん?」
「…いっしょに、きもちよくなってください」
「ん。
気持ち良くなろうな」
細められその目に、三条も小さく微笑み返すとあたたかな唇が額に触れた。
こんな時、なんて言葉にしたら良いのか分からない。
しあわせ、嬉しい、あたたかい。
分からない。
分からないが、世界で一番しあわせだと自負している。
「続き、しようか」
「はい。
あの、おねがいします」
「ん、お願いされました」
後孔に埋められたままの指がゆっくりと動きはじめた。
ぬぐぬぐと深くまで埋め込まれた指が括約筋を解す動きをする。
準備でも気持ち良い。
2本の指を左右に拓き、その隙間にもう1本指を突き刺した。
「あ、ぐ…ッ…ぅ、」
「ギチギチ。
痛ぇか」
「ン…っ…ん」
左右に頭を降る三条の髪がサラサラとシーツに溢れる。
それを見下ろす長岡はあの目だった。
「も……ほしー…」
「欲しい?」
首輪を握り締めながら何度も頷いた。
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