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202号室
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隣の部屋のドアが閉まる音がして目を覚ます。
いつの間にか眠っていたみたいだ。
もうすっかり、扉の音には敏感になっていた。
まだあの人は帰ってきていないようだ。
まだ重たい瞼を擦り、ぼーっと天井を見つめる。
ふと、違和感を感じた。
僕の住んでる部屋は、201号室。端っこだ。
隣の部屋は、202。
2ヶ月前に引っ越して行ったはずだ。
誰か引っ越してきたのだろうか。
「ちょっと見てこよう」
不思議と、好奇心が沸いた。
見てみたい。
そんな思いに吸い寄せられるように玄関に行く。
部屋の机の上には1000円が置いてあった。
お金が置いてある時は、お父さんはしばらく帰ってこない。
大丈夫。
ドアを開け、1歩踏み出す。
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