アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
血まみれ先生、家に帰る【3】※R-18
-
軽やかな足取りで自宅へと歩く血まみれ先生は、今にも鼻歌を歌い出しそうであった。
少し大通りを外れた場所に、大きな洋館が建っていた。黒塗りの門には金色の燭台がかかり、厳かな雰囲気が訪ねる者を拒むようだ。血まみれ先生は意気揚々とその洋館に入っていった。
「お帰りなさいませ。ブラッド様」
「うん。ただいま、牛頭」
血まみれ先生が玄関をくぐると、丈の長いメイド服に頭は黒いベールをかけた女性が出迎えた。ベール越しからでも分かる、牛の頭をした女は大きくお辞儀をすると、血まみれ先生から鞄と日傘を受け取った。
「ブラッド様、晩御飯のご準備は出来ております。お湯殿もすぐにご用意致しますが、どうなさいますか」
「そうだな、先にお風呂に入ろうかな」
血まみれ先生の本名はどうやらブラッドというようであった。
「では…クロ様のご様子は」
「うん。今から行くよ。タオルと着替えをお願い」
「はい、承知しました」
ブラッドは牛頭と反対方向の廊下を進み、ある鉄製の扉の前に立った。どうやら、この部屋は最近改修されたようだ。全体的に古風な館の中で、一部屋だけ異質な雰囲気を醸し出している。
吸血鬼は重い扉を軽々と開けた。
真っ暗な部屋の中には、汚れた薄布を着た1人の少年が鎖に繋がれていた。手足に枷を付けられ、身動きが取れないようにしてある。時折、堪えるように小さく喘いでいる。
「ただいま、クロ」
ブラッドは、少年をクロと呼び、しゃがんで彼の口元に手の甲を持っていった。
しかし、クロはブラッドの顔を睨みつけると悔しそうに歯を食いしばった。
「………ブラッド…てめぇ…」
「…おや、まだ口答え出来るほどの元気があったんだ。媚薬漬けで半日放置すれば流石の君でも折れると思ったけど、私の見立て違いだったかな」
「…くそ、ぜってぇ殺す……」
言葉の内容とは裏腹に、クロは覇気が無かった。
「ずっとイケなくて、辛かっただろう?ほら、私が帰ってきたら『お帰りなさいませ、ご主人様』って言って手の甲にキスするって教えたよね」
「…するわけ、ねぇだろ」
「……全く…学習しない悪い子だな」
ブラッドはため息をつきながら指を鳴らした。
「…っ!あ?!ん!ぁあっ、や、やめ…っ!」
その瞬間、クロの首に刻まれた紅い契約痕が発光した。クロは身を強ばらせると甘い声を上げ始めた。
「感度を倍にしてやっただけで、君の小さな強がりはボロボロな訳だ。ちゃんとお迎え出来たら、イカせてあげるしご飯にもありつけるよ?」
クロはブラッドを睨みつけようとしたが、身体の疼きが邪魔をして、顔を上げることもままならなかった。そして、この場は従った方が吉だと悟ったのか消え入るような声で言った。
「…………『お帰りなさいませ、ご主人様』」
「聞こえない」
「『お帰りなさいませ、ご主人様』!!」
「ん、ただいま」
ブラッドは再び手の甲をクロの口元に伸ばす。
「噛み付いたら、君のペニス切り落とすから」
「……………」
脅すように低い声で言われ、思わず震え始める足を抑えながら、クロはゆっくりと手の甲にキスをした。
「よく出来ました。イカせてあげる」
「っあ?!ひ、や、あっ!んんっ!あっ…!」
ブラッドはクロがキスをした手とは逆の手で乱暴にクロのペニスを扱きあげる。唐突に訪れた大きな快感に、クロは思わず仰け反った。
既に半日放置されていたクロは早々に限界を迎えた。
「いいよ。気持ちよくなって」
「あっ!んんぁ!や、ぁ、い、イク…っ!やだ…ぁ…っ!!あっ、あ…っ!!!」
「あぁ…すごい…溜まってたんだね?」
「〜ッ!…っあ……!!」
いつもより長い射精感に、クロの身体は痙攣を繰り返した。ようやく全て出し切ると、力が抜けて前のめりに倒れそうになる。しかし、彼を縛る鎖がそれを許さなかった。倒れ込む前に鎖が張り、手枷がギシギシと音を立てる。
「…はぁ、はっ…っあ……」
「汚れちゃったね。お風呂、入ろっか」
「…っ……」
ブラッドはクロの拘束を外し、動けないクロを抱きかかえた。大分落ち着いたクロだったが、抱えられることに抵抗するほどの元気は無いようだった。
「…腹減った」
「はいはい、身体を綺麗にしてからね」
ブラッドは足で扉を開けて、浴室へと向かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 24