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血まみれ先生、家に帰る【4】
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誰かが上の階から階段をおりる音を聞き、牛頭がタイミングを見計らって浴室の扉を開けると、ちょうどブラッドがクロを抱えて立っていた。
「牛頭、お風呂から上がったらすぐにご飯にするよ」
「承知しました。寝間着はいつもの場所に用意しております。何かあればベルでお呼びください」
「うん。ありがとう。夜ご飯、牛頭も一緒に食べよう」
ブラッドの言葉に、牛頭は下げていた頭を上げた。
「いえ…私は、一介の使用人ですので…」
「クロも牛頭が一緒の方が良いよね」
「…うん」
クロは顔を赤らめて頷いた。その様子に、ブラッドは鼻を鳴らした。
「ほんと、牛頭にはしっかり懐いてるのになぁ」
「早くシャワー浴びてぇんだけど」
「可愛げが無いね!全く!…まあ、ということだから、少し待っていてくれ。牛頭」
「はい…ありがとうございます。どうぞ、ごゆっくり」
牛頭は甲斐甲斐しく頭を下げ、キッチンへと戻っていった。
ブラッドは脱衣場にクロを下ろすと、クロの服を脱がせて、自分も服を脱いで広い浴室へ入った。
ブラッドが石鹸のシンプルな香りがするシャンプーで頭を洗ってやると、普段は文句を言ってばかりのクロは目を細めて気持ちよさそうにしていた。
入浴中は、クロが唯一ブラッドに黙って身を委ねる時間だった。
湯に浸かる間、抱きしめられても抵抗一つしないので、ブラッドはクロが相当に風呂好きであると思っている。
風呂から上がって、髪の毛を乾かしてやる時も同様に大人しくしている。
「ねぇ、クロ。君、前に首輪を壊しただろう?」
「あー、それがなんだよ」
「今日、新しい首輪を買ってきたんだ」
「はぁ…?要らねぇよ」
風呂を済ませ、ダイニングに向かう廊下でブラッドはクロに今日買った新しい首輪をつけた。始めは抵抗していたクロだったが、諦めてため息をついた。
「ほら、やっぱり似合うなぁ」
「嬉しくねぇ。触んな」
「つくづく思うけど、口が悪い」
ブラッドが横目でクロを見ると、窮屈そうに首輪を弄っていた。寝間着の上だけを着せられ、下着もつけていない状態が彼の普段着であった。開けた首元に見える今までの晩の痕が首輪と合わさって、ひどく劣情的だった。
「…今晩はどう蕩かしてやろうかな」
クロにも聞こえないほど小さな声で、ブラッドは楽しそうに呟いた。
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