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無自覚なかわいさ hrn.side
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ライブたのしかったあぁぁぁぁぁ!!にしてもさやっぱり思うんだ。
「なぁなぁみかるくん」
「なぁに課長?」
「それや!ほんまにかわいすぎんねん。」
俺は初めてあったときからずっとみかるが好きだった。もともと素でかわいいのに、さらにあざとさも増して、みかるにつく悪い虫が増えてきた。
「あんまかわいいの振り撒かんといてや、心臓に悪い。」
そのかわいさ俺だけのものにしたいなぁ…
『みかるさん!ちょっといいですかー』
ん?誰だ?なんだスタッフか…初めてみたわ。
みかるが部屋から出ていった。
「なぁ課長いつ告るん?」
「早くしないと取られちゃうよ?」
フルニキとフジとゆげぽは俺がみかるを好きなことを知っている。というか相談に乗ってもらってる。
「だってなぁ…俺にも心の準備ってものが」
「ヒラノくんそれ、去年も言うてたで」
ゆげぽにズバリ指摘を入れられた。
『あの…!!皆さん居ますか?』
急にスタッフさんが飛び込んできた。珍しい…いつもノックとかするのに。
「みかるはスタッフについてきましたよ」
そうゆげぽが答えるとスタッフさんは困った顔をした。
『あの…今日のスタッフ名簿見直したら知らない名前があって…みかるさんにも気をつけてくださいと伝えてください。』
まさかさっきの…
俺は楽屋を飛び出した。必死に頭をフル回転させる。みかるが普通のスタッフといるならそれでいい。とりあえず人が少ない方を探そう。
頼む…無事でいてくれよ。
人が一人もいない廊下。
「や…やだ…」
みかるの泣き声が聞こえる。間違えるわけがない大好きな人の声。
誰だよ泣かせたのは。
誰かに襲われてる…?とりあえず証拠。
スマホの録音機能をつける。
俺が見た光景は…
知らない男がみかるに跨って覆い被さっている。みかるは服をめくられボロボロと泣いてる。
『泣かないでくださいよ。まぁ泣き顔も怯えた顔も素敵ですけどね。』
許せねぇ。俺の…俺のみかるを。
「おい。証拠は残したからな」
スタッフを思いっきり睨みつける。
「お前がみかるのことしゃべんじゃねーよ。気持ちわりぃな。汚い手でみかるに触んな。さっさとみかるから離れろ。みかるは俺のだ。」
みかるは泣きながら少し安心したような顔で俺の方を見る。それからなんでいるの?と俺を見つめる。
「ごめんなみかる。見たこともないスタッフについてったお前が心配で…」
すると男が割って入ってきた。
『みかるさんはあなたのではない。付き合ってないじゃないですか。僕は今から…』
ほんとムカつく。みかるの名前気安く呼んでんじゃねぇよ。
「聞こえなかったか?離れろっつってんだろ。
俺は初めてあった時からコイツに惚れてんの。努力家で天才で、けどなにかいつも抜けてて…
いつも周り構わずかわいさ振り撒いてさ。おまけに危機感ゼロだし。
俺結構アピールしてんのにきづかないし。
みかる、俺はそんなお前が好きや。」
俺はみかるからスタッフを引き離して、みかるを抱き寄せた。ほんとはキスして見せつけてやろうと思ったけど、みかるに拒絶されたらキツイからな。
そこにみんなが警備員を連れて到着。スタッフさんは連行された。
「課長、今こそ男を出す時だよ。」
フジが俺にこっそり言った。
たしかに今日のこともあって、俺の中で、こいつが誰かに取られてしまうと言う危機感が生まれた。こいつが誰かのものになるなんて嫌だ。
みんなは先に戻ってみかると二人きりになった。
なんというかみかる、その格好…
俺は乱れたみかるの服を直した。
俺は耐えられなくてみかるを抱きしめた。
すると黙っていたみかるが口を開いた。
「助けてくれてありがとう…僕のために僕のことが好きだなんて嘘までついてくれて。」
なんでわかんないかな。もうこうなったら一か八か、嫌がられたらそこまでだけど俺の気持ち分かってほしい。
そういう思いで俺はみかるにキスをした。
「俺は好きなやつにしか絶対キスしない。いいかみかる、さっきのは嘘じゃない。俺はどうしょうもないくらいお前が好きなんだよ。」
みかるは顔を真っ赤にして俺を見つめた。その表情は今まで見たみかるのなかで一番きれいで可愛かった。
「それとさっきのキス拒絶しなかったよな…自惚れかもしれんけどもみかる、俺のことどう思ってる?」
「僕もずっと好きだった。」
ずっと聞きたかったみかるの俺への好き。俺幸せすぎる。
「ほんまか…!嬉しい。両思いやな!!」
両思いっていい響きや。やっと長年の片思いが幕を閉じた。
「なぁみかる、俺と付き合ってくれませんか?」
「喜んで。よろしくお願いします!」
ほんまにかわいい。絶対大事にしよう。
手を繋ぎながら楽屋への道を歩く。
「みかるくん、俺の彼女になったからには俺が命に変えても守る。けど、俺すぐ嫉妬するからかわいさ振り撒くのはなるべく俺の前だけにしてくれ。」
「わかった!がんばる!」
そういってみかるは笑顔で俺に抱きついた。
そういうところや…かわいすぎ…
「そういうの俺にだけにしてな!」
「えっ…?どういうの?」
わかれよ!!!
「そういうの!!ほんとに危なっかしい彼女やぁぁ!!まぁいいや俺が守るから。」
そうだ、たとえみかるが怖い思いしそうになっても俺が守ればいいんだ。
そのまま手を繋ぎながら楽屋へ帰った。そしてみんなに僕が付き合ったことを話した。
「やっと付き合ったんかぁ」というフルニキの言葉にゆげぽもフジもうなずく。
「課長、みかるは無自覚可愛い製造機なんやから、ちゃんと守ってやれな、泣かせたら許さんからな」
無自覚可愛い製造機か、まあ合ってるけど誰が考えたんだか。
ゆげぽはみかるの親父が。
「もちろん」
泣かせるわけ無いでしょ。
それからというもの、俺は今まで以上にみかると一緒にいるようになった。何があっても守ってやるからな!!!
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