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守護する者たち 14
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sideアビス
胡坐をかいた太腿の上に座らせてもう随分と長い間舌を絡め合っていた。
「アビス、すき…」
男とも女ともとれる不思議な声でアキラが俺の名を呼ぶ。
『すき。』と、
紡がれた言葉は甘い呪縛か?
俺が噛んだ愛咬の後を慎重に避けながら背中をまさぐる。
愛しい。
愛しい。
愛しい。
どうして俺だけのものに出来ない?
若いから?
役不足だから?
それなら俺はこれから誰よりも強くなろう。
そうしたら俺の元に来てくれるか?
俺の家に閉じ込めて、俺だけを見て欲しい。
「なあ。」
「ん?」
「このまま嵌めようか?」
「え?えーっ!」
アビスはいとも軽くアキラを持ち上げると、その切っ先で狙い済ましたように串刺した。
「いやー!」
そのまま力を込めて根元まで挿入される。
信じられないくらい奥で繋がってアキラはそれだけで意識を飛ばしそうになった。
「アビス…いやあ…やめ…」
尻を掴み上下に動かしながら下から突き上げる。
「アビス…やぁ…やめて…」
自重で奥の奥まで咥え込んでアキラは苦しそうに喘いでいた。
突き上げを止めアキラの状態を見てみるとまた、新たな涙を溢し目元を赤くしている。
肩を震わせてアビスを見上げていた。
『堪らない。』
顎を捉えて口づける。
咥内への蹂躙に慣れてしまったアキラは自分から舌を差し出して絡めてくる。
小さな舌が一生懸命アビスに答えようとする様が愛おしい。
ゆるゆると突き上げてみるとしがみついて来た。
「自分で動いてみるか?」
「どうすれば?」
「腰を浮かせて…そう、そして下ろしてみ?…上手だ。」
ゆっくり、ゆっくりとアキラが腰を使う。
アビスは枕やクッションを使って半分横になった。
自然前かがみになったアキラを支えてやる。
挿入が浅くなって少し楽そうだ。
「そのまま動いてみろよ。ああ…」
アキラは上下というより前後に腰を動かしながらアビスの腹筋に両手を付いた。
そろそろと動きながら自分のイイところを探しているようだ。
「ああ…きもちいい…んんっ…」
焦れったい程ゆっくりとした抽挿を繰り返し絶頂に向かっているアキラ。
蜜壺に擦れるアビスの剛直の感触は甘露そのものでアキラの腰は止まらない。
ぽたぽたとアビスの腹筋に涙と汗と唾液が滴る。
アキラが恍惚とした表情を浮かべて腰を動かしている。
あまりにもゆっくりで焦れったくなる腰つき。
ひくひくと小刻みに痙攣する肉筒に包まれてアビスはイきたくてもイけないもどかしさを感じていた。
優しく擦られて射精まであと僅かだというのに登り詰められない。
『これじゃ、蛇の生殺しだ!』
アキラが背を反らせて仰け反った。
「畜生‼︎」
アビスはそう叫ぶとアキラの身体を反対側に押し倒し覆い被さった。
足を担ぎ上げ真上から落とすような抽挿。
アキラの悲鳴と共に今までにない激しい交わりが始まった。
sideアキラ
時々、ふっと意識が戻る時がある。
その時は目を開ける前から違和感を感じていた。
肌に密着している相手の質感が違う。
例えて言えばドイツ原産の短毛種の犬のような。
艶やかな手触り。
気力を振り絞って目を開けるとそこには大きな耳のピンと立った黒ジャッカルがいた。
鬣には見慣れたビーズが。
「アビス?獣化してるの?」
「アキラ、怖がらないで。」
ぺろりと頬を嘗められた感触を最後に意識を失った。
次に意識を覚醒させたのは挿し貫かれた衝撃だった。
足を大きく開かされ膝立ちになっている、そんな不安定な姿勢で腰にアビスの獣化してはいるがヒトガタの手がアキラの体重を支えていた。
そしてヒトガタのときよりも太く長いモノが出入りしている。
今、アキラは後ろから獣の体位で犯されていた。
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