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守護する者たち 15
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sideアビス
アキラの身体を夢中で貪っているとざわざわとした独特の違和感を感じた。
俺、獣化してる…
無意識の変化とは、まるで野生動物だ。
いや、それ以下か。
目の前のこの小さな生き物に対して淫欲が止まらない。
意識の無いはずのアキラの男膣〈なか〉が生き物のように蠕動している。
そしてアビスの剛直の括れの下をロックして締め上げている。
二段締めされてアビスの絶頂は近かった。
半獣化して始めての射精。
アキラの蕾の内側に瘤状のものが形成されつつあった。
瘤状のもの[亀頭球]これで子宮口に陰茎をロックし確実に受精を促す。
今、アキラは快楽の為の性行為ではなく生物の本能からの交配[種付け]をされていたのだった。
女なら確実に孕む行為が始まろうとしていた。
sideアビス
激しい抽挿の後、アキラの男膣〈なか〉に逐情した。
まず一次射精。
精子を放出し捏ね繰り回す。
瘤の為、大きな動きは出来なくなっているが楽しみ方は他にもある。
指爪で傷付けないようにしながらアビスは白いうなじに、薄い肩に、上気した頬に舌を這わせた。
「アキラ、アキラ…」
後ろから細腰を力一杯抱きしめて囁く。
「愛してる…アキラ、アキラ…俺の仔を孕んでくれ…」
長かった一次射精が終わり、二次射精に入る。
子種をスムーズに子宮に送る為の前立腺液を放出する。
この頃には少し瘤が縮んで硬くなりアビスも体位を変える余裕が出来た。
座り込んで胡座をかきアキラの身体をクルンと回す。(後背位→背面座位→対面座位)
そして思い切り深く突き込んだ。
「ああーーっ‼︎」
硬い瘤がアキラの前立腺を擦り、絶叫する。
ガクガクと痙攣するアキラを抱きしめてアビスの射精は続いていた。
「お腹苦しい。」
アキラがアビスの胸に凭れかかったまま言った。
もう身体を動かす気力も残っていない。
半獣のままアキラの髪を梳いていたアビスが手を止めた。
「ごめん、もう少し待って?後で掻き出してあげるから。」
『いや、それはそれでハズカシイ。』
非難するようにチラリと睨むとプイと横を向いた。
瘤が緩んで来たようだ。
もう少しで抜ける。
『まだ出たくないな。』
アビスは苦笑いして旋毛に口づけた。
そして思い付いたように自らの鬣のビーズを2個取るとアキラの髪に着けた。
「よく似合う。」
「えっ?あっ、ありがとう。」
情事の後のまったりとしたこの時間を邪魔するものが現れるとは考えもしなかった。
鰐館の母屋で酒を酌み交わす漢二人。
鰐人セベクと射千玉のセテフ。
二人はこれからのアキラの処遇について話し合っていた。
『しかしこの男、アビスとの事を知っている筈なのにこの余裕。
どれだけ自信があるというのだ?』
「で、首尾は?」
鰐人がニヤリとした。が、
目は笑っていない。
「あなたが露払いなさったのですよ?上手くいかない筈がない。
そうでしょう?」
アビスは男を抱いたことがない。
一応知識としては教えてあるがアキラ本人を前にすればすっ飛んでしまうだろう。
それ故セベクの直後に…
『‼︎』
「どうした?」
一瞬で顔色の変わったセテフに気づく。
「獣化してる。」
「まさか‼︎」
椅子を蹴倒す勢いで立ち上がるセベク。
セテフは壁に掛かっていた装飾用の長槍を手に取る。
「これは実用に耐えますか?」
「勿論。」
二人は駆け出していた。
「そんなもの、どうするつもりだ?」
「獣化してもし暴走でもしていたら私でも素手で止めるのは無理ですから。」
『あのガキ。』
セベクは舌打ちした。
急がなければアキラが引き裂かれてしまう。
アキラの髪に鼻先を埋め余韻を楽しんでいるアビスがピクリと動いた。
『二人来るな…叔父上と鰐野郎か?』
程なく姿を表した二人。
『この姿を見られたか。』
ちっ、面倒臭い。
一瞬で獣化を解いてヒトガタに戻る。
アキラから萎えかけたモノを抜くと手早く腰布を身につけた。
アキラの額に口づけを落とす。
「ここから動くなよ?」
アビスは傍のナイフを手に取った。
鞘から抜いて刃渡り30cmの黒曜石の刃を指の腹に当てて切れ味を確かめる。
「アビス!」
アキラが心配そうに見上げていた。
「大丈夫だよ。少し話をして来るだけだから。」
そう言って刃を鞘に納める。
アキラの心持青くなった頬に触れると外に向かって歩み出した。
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