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守護する者たち 19
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sideセテフ
アキラ殿は聡い方だ。
翌朝私の腕の中で目覚められてから(何故かアビスも一緒だったが。)色々な話をしたが、彼が今迄暮らしていた国の事柄は特に興味深く、こちらとは随分と様子が違う。
アキラ殿が乗っていた空飛ぶ乗り物の話もそうだ。
アキラ殿は私に自分が墜ちてきた時の事を詳しく話してくれた。
爆発が起きて(火山の噴火の様なものか?)機体がバラバラになり外に放り出されて随分高いところから堕ちてきたと。
就ては自分と同時にその乗り物の破片や物品、ひょっとするとご遺体もあるかもしれないので探して欲しいと懇願された。
勿論すぐに指示は出したが物品はともかく遺体云々というのは…
4日も経っておれば今頃とっくに何かの腹の中だと思う。
口にはしなかったが。
明日の会議に出席する部族の最後の一組が到着したと、先程連絡があった。
今日やって来た獅子族は跡取りの若君を連れて乗り込んで来た。
成人前の子供連れとはご苦労なことだ。
これで会議が開催される。
私はアキラ殿を子供の様に縦抱きして湯浴みに向かっていた。
鰐館には水がふんだんにあるためアキラ殿が毎夜身体を清めるのにも事欠かない。
こうして抱いていると不思議なことに愛しさが募ってくる。
セベクが、アビスがそうであったように私も彼に一目惚れ?
この小さな美しい生き物は庇護欲と共に我らの心を捉えてしまう何かを持っているのだろうか?
「アキラ殿…」
「はい、セテフさん。」
繊首を傾げ上目遣いで見つめてくるこの子が可愛い。
思わず顎を捉え口づけた。
大輪の花の様な華やかさはまだ無い。
幼さを残した小妖精の様な姿。
しかし数年の後、この子は素晴らしく美しくなる。
天上の女神さながらに、そして私の傍らに立つ唯一無二の存在に…
帯を解き布を落し腰布を外す。
そういえばアビスが言っていたがアキラ殿は腰布を結べないらしい。
微笑ましい。
私が全てお世話して差し上げよう。
「セテフさん。僕一人で入れます。あの…」
口づけでその先を続けさせない。
もう言葉は要らないだろう?
胡座をかいた上に後ろ向けに座らせて素手で身体を清めていた。
清めるというよりまさぐるというべきか。
私はその身体の隅々まで感触を味わった。
桃色の胸の飾りを指の腹で優しく転がす。
ピクンと身体が震えた事に気を良くして触れるか触れないかのタッチを繰り返す。
「やだぁ…」
対面の形に座らせてこめかみに口づけを落とし項、首筋、頤と舌を這わす。
胸の飾りに辿り着く頃には息を弾ませているアキラがいた。
嫌々をして胸にしがみついて来た小さな身体を強く抱き締めて私は自分の欲望が高まっていくのを感じていた。
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