アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
悪魔の恋情、死神の慕情 46
-
【戦神の影】と呼ばれる者たち。
彼らは射千玉のセテフ直属の隠密部隊で、アヌビスの軍団のなかでも、特に選りすぐりの構成員で成り立っている。
少数精鋭でセテフの勅命しか聞かず、他者の前に姿を現す事も稀だという。
ホルの一件の後、そのなかの特に優秀な数人をアキラの護衛に付けたという話は聞いていた。
一日24時間、誰かが片時も離れずにアキラの周りを “ 監視 ”している……という話だったのだが。
だがアビスは、今の今まで一度も彼らの気配を感じた事が無かったのだ。
その【影】が姿を現し、あまつさえ接触して来ているなどと……
アビスは言葉にならずしげしげと見つめていたが、ふいに指し示された方に意識を向ける。
【影】に指さされて見た方向、そこには濃緑の禍々しい尾が一瞬現れ、揺らめき、威嚇して消えた。
アビスは、はっとする。
アキラを夢中で貪っているようにしかみえないヘデデトだが、ちゃんとアビスの存在を感じ取っていて、反撃すら準備していて……
肩を、ポンポンと二回叩かれて我に返ったアビスの前に、もう【影】の姿は無かった。
……自分は窮地を救われたのか?
腋の下に嫌な汗が流れるのを感じたアビスは、足早にその場を後にした。
駄犬の気配が遠ざかっていく。
後ろから覆い被さって、首の付け根や肩甲骨の上に所有の証を刻みつけていた我は、一際大きく抽挿してまるで孕みの奥宮のような括れの奥に子種を叩きつけた。
ほとばしる白濁の勢いに感じてしまったアキラが、我の交接管を余計に締めつけて、身体全体で強請ってくる。
我は繋がりをとかぬまま、アキラを対面にしてそのまま膝にのせて揺さぶった。
嬌声をあげる唇を口づけで塞いで、我は再びアキラを貪った。
今度は向かい合っているのでアキラも積極的にしがみついてくる。
愛しい……愛しい……
我の、中洲での滞在は当初3日間の予定だった。
体裁を整える為、白蛇王アポピスと同じ3日としたのだが、実は我はアキラを連れ去るつもりでいた。
……一夜を共にし……多分強姦紛いの交わりの後、拉致して西の砂漠へと戻るつもりでいた。
だがアキラは、想像とはまったく違う “ ぶっ飛んだ ”人物だった。
我を受け入れ、我を愛し、我に身体を拓いた。
我はアキラを悲しませない為に当初の計画は破棄したのだ。
そして滞在を延ばし……今に至る。
今日は4日目。
昨日まではだらだらと……それこそほとんどの時間を褥の上で過ごし、戯れあった。
我としてはそれで十二分なのだが、今日はアキラから思わぬ誘いがあった。
……我と “ ぴくにっく? ”に行こうというのだ。
何やら、よい場所があるのでふたりで出掛けていって昼餉をとるのだという。
……我に否は無い。
アキラは女たちに指図して籠に昼食を詰めている。
アキラとの “ でえと ”
楽しみだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
154 / 1203