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彷徨うもの 54
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“ ぴちゃ、ぴちゃ ”と、アビスの舌が、咥内がアキラの秘密の場所を嘗め啜っている。
あるときはふぐりごと花芯を吸い、あるときはふぐりの裏から蟻の門渡り、蕾を嘗めしゃぶる。
膝立ちになったアビスが、身体の殆どを宙に浮かせたアキラの蕾を嘗め慣らしている。
………………
身体を傷つけないように、また汚さないように自分は膝立ちで、腰を掴む事でアキラの身体を支えていた。
高台へと向かう小径から少し外れた草地であの時のように襲いかかった。
今回はアキラの方に抗う気が無く、むしろ自分から誘った形なので、下半身を高く持ち上げられ、頭を下にして地面に擦れそうになりながら宙に浮かされても暴れたりしない。
そしてそのまま……アビスは挿入ってきた。
「ア、ビス……ああ……! 」
悲鳴に近い嬌声が響き渡る。
いきなり挿入ってきたアビスの剛直が一気に奥に到達し、なかのかたちを変えながら括れを通り抜けていく。
体勢が完全に逆さまになったアキラに真上から突き込むアビス。
屋外というシチュエーションと際どい体位によって、あっという間に絶頂を迎えたふたりは今、対面座位で繋がったままだった。
荒い息を吐きながらうっとりと抱かれているアキラに囁く。
「続きは閨で…… 」
アキラの館の侍女たちはアビスに抱かれて帰ってきた主の姿を見て仰天した。
粋を凝らした衣を着せて送り出した筈だ。それが今は……殆ど全裸に近くて申し訳程度に裳が絡まっている。
「すまない、衣や装飾品は道すがらに落ちていると思う 」
怠そうに抱かれているアキラは一言も発しない。
アビスはそんなアキラを閨に運んで……
覆い被さった。
「ああーっ! ああー! あぁー! あーーっ! 」
“ じゅ、くじゅ、じゅ、くじゅっ、くちゅっ…… 」
蜜口から溢れかえった白濁が泡立って敷布に染み込んでいく。
「あぁ……ん……ん……ア……ビス…… 」
目一杯開脚させられた膝裏を掴み、下腹の茂みを双丘の狭間に押し付けながら、小刻みに突き上げるアビスは陶酔の表情を浮かべている。
「アキラ……アキラ、アキラ、善い……善いぜ、アア……射精る! 」
瀑布の奔流のような迸りがアキラの男膣《なか》を遡っていく。
それ自体の勢いに刺激された襞が感じ入るようにヒクヒクと蠕動して、尚更アビスを喜ばせる。
昼下がりの陽の光のなか、登り詰めて意識を失ってしまったアキラが橡色の腕に抱かれている。
俯せで上半身を乗りあげるようにしてアビスの胸に顔を凭せかけて眠るアキラの髪を梳く。
深い、深い眠りに落ちたアキラを、本当に愛しそうに見つめるアビスは、自分も午睡に付き合う事にした。
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