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彷徨うもの 66
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喜悦の表情を浮かべてアビスを受け容れたアキラは、ふたたび身を起こしたセテフに抱き締められて口づけられる。
後ろからは腰のあたりに手を回したアビスがピタリと身を寄せた。
ジャッカルの叔父甥に挟まれて、セテフにしがみついて喘ぐ天女の、突き上げのたびに浮く腰。
上段まではかなり離れているのだが、今ここに揃っている種族の中で一番野生の獣に近い鬣犬にはまるで息遣いまで聞こえるような、そんな近さに感じられた。
アビスの腰の動きが変わる。
まるで、様子見のように緩々とした抜き差しが突然奥まで突き込まれる。
「ーーアァーーッ!! 」
がっちりと腰を掴まれて、律動される。
ふたたび身を横たえたセテフとのタイミングを合わせての突き上げにアキラは正気を保ってはいられない……
「セ……ティ……アビ…… 」
啼きじゃくりながら行き過ぎた快楽から逃れようと、手脚をバタつかせてみるがすぐに……側から伸びてきた手に囚われてしまう。
クヌムが足首を捉えて、脛に舌を這わす。
ヘテデトは手首をとり、手の甲に恭しく口づけを繰り返している。
タウエレトはその大きすぎる手で頭を撫でてやっている。
「ラー……もう、なかがぐちょぐちょだよ?
気持ちよいのだね?
私とアビスでもっともっと善くしてあげる…… 」
もう、言葉を紡ぐことも出来ずに涙をいっぱい溜めた目で見つめる事しか出来ない。
「ああ……かわいい……! 」
セテフにとってこの場で、皆の目のある中でアキラを抱くという事、それはまったく気にならないようだ。
アビスに合図して離れさせるとそれと同時に他のものも離れていく。
そして繋がったままアキラを厚手の敷物に横たえると、その細腰を徐々に折り曲げていく。
柔らかな身体が、膝が胸につくほどに曲げられてその上にのし掛かってくるセテフの体躯。
その体位で一際強く突き込まれて、悲鳴をあげるアキラから黒光りする巨根が引き出されていく。
「セテ……? 」
戸惑うアキラに凄絶なほどの笑みを浮かべ、唇を重ねる。
次の瞬間、口づけをほどいたセテフの姿は……ジャッカル半獣人に変わっていた。
長い獣舌が愛しげにアキラの頬を嘗める。
「ラー……少し苦しいかもしれないが……許しておくれ…… 」
ヒトガタのときよりもさらに巨大さを増した獣男根が、たらたらと先走りを零しながら、ヒクヒクと前後に揺れる。
その巨根を、今まで注ぎ込まれた白濁を溢して待ちわびる綻んだ蕾……
真黒な巨根の先端が押しつけられ、クチュクチュと粘着音をたてて……
呑み込まれていった。
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