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彷徨うもの 67
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まるで、ふたりきりの閨でのように、セテフの甘い囁きは続く。
「ラー……私の愛しいラー…… 」
窄まりかけた蜜口をまた押し広げてくぐり抜けた獣巨根が、ゆっくりゆっくりと突き進んでいく。
苦悶の表情で涙を溢し、セテフを押し退けようとするが反対にうつ伏せにされて、のし掛かられてしまった。
ふたたび巨根が狭口をくぐり抜けようとし、アキラの一番辛い刻が始まる。
「……セテ……ィ……ぼく……も……ぅ」
痛みに堪えるように敷物に爪をたて、痛みを逃そうとしているアキラを無慈悲にも引き剥がして、上体を浮かせたまま交尾が始まる。
辛くても縋るものすらなく、啼き喘ぐアキラにヘテデトが手を差し伸べた。
……嗜虐の獣たちはアキラが苦悶するさまを見て昂まる。
この上なく愛しているのだが本能には逆らえない。
だが今、このときは自重する。
筆頭夫君のセベクは静観しているし、セテフはこの状態だ。
「本当にヤるつもりなのかね……? 」
3Pの最中にセテフに弾き出されて、持っていき様のない剛直の昂まりに戸惑っていたアビスが、ようやく収まりをつけて胡座をかいている。
勿論、まだ勃起状態だが……次を待つくらいのことは出来る。
そのアビスが独り言ちた。
「アビス兄上? 」
太古から受け継がれてきた獣の婚姻の儀式。
元々身体が弱く力も無い、絶対数の少ない雌を部族内で取り合わないように、ひいては確実に妊娠させる為に一妻多夫の形態をとっていた頃の名残……
昔は7日7晩、雄が入れ替わり立ち替わりで繋がりっ放し……とか、雌が孕むまで子種を注ぎ込むとか、聞くからに恐ろしい話だ。
そして今宵は、このアペデマクの “ お披露目 ”から始まった。
バランスをとって、この後はネフェルテムも “ お披露目 ”されるのだろう。
それにしても……
「叔父上は……
まるで他の夫たちに見せつけているようだ…… 」
「アビス兄上、一体……? 」
ヘテデトに抱き留められているアキラを、後ろから一心不乱に攻める叔父の姿を見遣る。
「あれは普通のまぐわいじゃ無い。
叔父上は “ 種付け交尾 ”してるんだ。
……普段は見せる事のない半獣化して……あまつさえ “ 種付け ”まで見せつけて。
叔父上は『これは最終的には自分のもの』だと主張しておられるのだと思う」
「ちゅーし……て、ぎゅっ……てし……て…… 」
ヘテデトにしがみついたまま、切なげに顔を見上げて訴えるアキラのなかで、また一段と巨根が膨れ上がり、暴れまわる。
「ラー……私の魔羅を受け入れているというのに……他の男に口づけを強請るのかえ? 」
巨根の亀頭球が膨れ始め、セテフはそれを前立腺を擦る位置まで奥深く挿入して小刻みに行き来させる。
膨れ上がった瘤はアキラの男膣《なか》いっぱいに嵌り込み、男膣内に満ち満ちている白濁のぬめりに助けを借りて僅かに前後する。
「ーーーっ!! 」
尋常ではない摩擦感に身体を痙攣させて登りつめるさまは他の雄たちの欲情を誘う。
「いや! いや、いや!セティやめて!! 」
窄口を行き来しながら前立腺を擦る。
瘤が最大値に達し動きが鈍くなって、竿が一際膨れ上がり……弾けた。
粘りの強い精子液がアキラのなかに注ぎ込まれ続けている。
この後、二次射精が終わるまで延々と前立腺を擦られて、アキラの意識は暗闇に堕ちていった。
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