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彷徨うもの 68
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「本当に、始まったな…… 」
獣たちの饗宴。
対象の雌は唯ひとりの酒池肉林。
「はじ……まり……ま……した……ね」
「セテフ殿のあの様子。
話には聞いていたが……執心のほどが知れるな…… 」
“ 本気 ”になどならない筈の【戦神】が溺愛して執着している姫。
男の子なのが残念だが、ことセテフ殿に関しては女子なら最初から相手にしないだろう。
つらつらと、そのような事を考えていた横でセパが立ち上がろうとしている。
「どこへ? 」
「えっ……と、混じっ……て……こよう……と……思……って」
「は……? 」
ケプリの間抜け面などそうそう見られたものじゃない。
「おい……セパ、俺らは…… 」
『俺、暫くまえから独り者だから。
俺にだって権利があるはずだ』
蟲の言葉で囁いたセパが背筋の凍る様な笑みを浮かべた。
「独り者って……おまえ……細君は? 」
『喰った』
ケプリは瞠目する。
「喰ったって……また殺したのか? 」
セパは黙ったまま薄ら笑いを浮かべている。
ケプリはゾッとした。
長い付き合いの【親友】ともいうべき百足のセパ。
その彼の唯一の悪癖が同族の共食い……
それも “ 細君限定 ”だ。
「おまえのその悪食、セベク殿が知っていたら絶対に姫君には近づけんと思うがな」
『確かに柔らかくて美味そうだが……俺はヒトは喰わんよ』
「アキラに飲ませた媚薬……効いているようだな」
セテフに攻められ続け、ヘテデトに抱き留められたまま意識を飛ばしてしまったアキラをチラリと見て、媚薬を調合した張本人クヌムに視線を移す。
「幾ら何でも通常の状態では……受け容れきれませんよ。
緊張を解いて、多少の酩酊状態でないとアキラ殿の身体が傷ついてしまう」
いやに大人しく情交を受け入れていると思っていたらクヌムの提案で媚薬が使われていたらしい。
勿論、身体に障るようなものではなく、習慣性もない。
本人の意識も思考も正常でただ、身体的にリラックスさせる効果のあるものだ。
それを先ほどセベクが口移しで飲ませた。
アキラ本人は気づいてもいないだろう……
通常の交合とは比べものにならないくらい長かった【交尾】が終わり、セテフの巨根が抜け出た瞬間、すぐには閉じきれない蜜孔から子種が……セテフの子種汁が流れだした。
卵があれば一発で孕むだろうそれは、最奥に収まりきれずに後から後から溢れていく。
そんな 孔に “ 栓 ”をしようと動いたのは……タウエレトだった。
事情を知らないものは驚愕した。
3m以上ある身長の巨体がアキラの元に蹲る。
セテフとヘテデトが退き、大きく開脚された脚の間に膝を進めた。
意識のない、力の入らない腕がダラリと垂れ下がり、引っ張りあげるようにして上を向かされた蜜孔がすべてを晒す。
腰布から取り出された男根はその姿に見合った巨大さだった。
それが……呑み込まれていく。
その場に居るものは誰一人、その光景から目を離す事が出来なかった。
あり得ない大きさの男根が蜜孔をくぐり抜け、ゆっくりと進んでいく。
「アキラ、アキラ……目を醒まして? 」
まるで大人が幼児を抱いているようにしか見えない、それほど体格差のあるふたりが繋がっている。
“ ぬちゅ、くちゅっ ”と粘着音をたてて行き来する超巨根に、蕩けきった貌のアキラが控え目に啼く。
「あぁ……タウ……あぁん……タウぅ……善いよぉ…… 」
アキラの喘ぎと淫靡な水音、そして押し殺した息遣い……
皆が、固唾を飲んで見つめる中、決して激しくは無いがある意味それ以上のまぐわいが続いている。
濃灰色の男根が、限界まで広がった蜜孔をゆっくり、ゆっくりと出這入りしている……ただそれだけなのに、取り憑かれたように魅入っていた。
当事者ふたりは、完全にお互いに溺れきっていた。
「アキラ、すごく……善い…… 」
身を起こして胡座をかいて、繋がったままのアキラを跨らせて、彼の好きなようにさせている。
アキラの身体にすべてを埋没させた巨大男根がヒクヒクと痙攣し、それは絶頂が近いことを表している。
「ぼく……も……あぁん……きもちいいよぉ……いいよぉ……タウぅ…… 」
先ほどのセテフのときとは違う、穏やかに登り詰めるアキラは身をくねらせてタウエレトに寄り添った。
アキラの好きなゆっくりとした抽挿。
雄たちが口を揃えて【蛇の生殺し】というそれが……アキラの正気を削いでいく。
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