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彷徨うもの 72
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「アキラはもう……眠ってしまったのだろうか? 」
いつものように、己の気配を微塵も感じさせずに現れたセベクが、それがノックがわりだと言わんばかりに声を掛けてずかずかと閨の間に侵入してくる。
情事の後の、緩み切った神経を覚醒させて牽制する叔父甥を差し置いて、応えを返したのは当の本人……アキラだった。
「ん〜ん……起きて……る。
セベク……なに……?どうしたの? 」
「俺のところで眠らせようと……
連れに来た」
「今宵は我らと寝むゆえ……お引き取り願いたい」
セテフの方も、一歩も引く気は無いようだ。が、
「ん〜
ふたりとも今夜は僕のお願い聞いて? 」
今だ、性的に潤んだ瞳を向けられ小首を傾げられては……聞かない訳にはいかない。
「あのね、僕……今夜はね、アペと一緒にいたいの…… 」
「はっ! アペデマク!!」
驚きと、諦めと納得と、選ばれたものに対する反応は三者三様だった。
大広間での、デンウェンとの遣り取りの後、あてがわれた自室に戻って来ていたアペデマクは……
宴での、後の乱交へのきっかけとなった自分の【成人の儀】及び【婚姻の儀】
獣人族の主だった面々の前で契りを結んだ。
夫たちの衆人環視のなか、セベクとクヌムの二人に媚薬を盛られて意識が朦朧とするアキラに覆い被さり……口づける。
うっとりと蕩けた表情のアキラの腕がアペデマクの首に回されその身体を引き寄せた。
アキラの男膣《なか》は先ほどのアペデマクの迸りと媚薬のせいでぐずぐずに蕩けている。
そこに本日ふたたび……戻っていく。
身に纏った……纏わりついている……というべきなのか、その薄布をはだけさせて吸いついた乳輪はぷっくりと腫れて濃い桃色に染まっている。
獣の名残りのザラつく舌で乳首を舐めまわして……アキラを喘がせる。
そこからは……戻っておいでと誘惑する蜜孔の窄まりに屹立の先端をあてて体重をかけていく。
キ頭の先端から細かな肉棘が生えていて、それが根元に近づくにしたがって段々と太く大きくなっている。
その屹立が徐々に蜜壺に収められていく。
アキラの息を呑むさまと淫猥な水音。
奥の括れに肉棘が刺さるように擦りつけられて、先ほどはここで意識をトばしてしまったが、この後アキラは善がり狂う事となった。
はじめは痛みだけだった。
それにいつしか歓びが加わる。
抽挿の、身を引くたびに気の狂わんばかりの快楽を与えられて……アキラは咽ぶ。
感じ入ったアキラに引き絞られて、自らの子種を注ぎ込んだアペデマクは……
今ここで正式な夫として認められたのだった。
そしてそれに続く交歓の数々……
ジャッカルの叔父甥が取り付いて二人一緒に挿入したとき、アペデマクはそのさまから目を離せなかった事を思い出していた……
「アペデマク……アペデマク、俺だ」
「アビス兄上? 」
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