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彷徨うもの 74
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アペデマクの男根にびっしりと生えた肉棘をはじめて目にしたとき、アキラは我が目を疑った。
勿論、猫だって飼った事がある。
猫の発情期のときの勃起した猫ペニスだって見たことがある。
しかしアペデマクのアレは……
それを身の内に咥え込み、自らが上になって抽挿する。
「アペ……アペ……っ! 」
自らの手で、自ら夫の陽物を支え、自ら腰を落とす。
今までやったことが無いわけではない。
だがそれは命令もしくは懇願されて至った事。
自らの意思で上に乗り、迎え入れるのははじめてだった。
……今までとは違う羞恥の波に攫われそうになる。
躊躇いがちに何度か擦りつけて……
やっと力を抜いて身体を落とした。
自重の助けを借りて陽物が収められていく。
そのときは、例の肉棘はさほど気にならなかった。
進行方向に沿って棘が寝て進んでいく。
アキラの感覚が弾けたのは、逡巡して一度止まり、身を引こうとしたときだった。
逆毛になった肉棘がぴったりと嵌った肉筒を掻いていく……
「ぅああああーーーー!!! 」
絶叫と共に支える力を失った身体が一気に陽物を呑み込む。
アペデマクの下生えとぴったりと一体化した蜜口自体が痙攣して震えていた。
アペデマクはアキラのその行動から、痴態から目が離せなかった。
雄としてはじめて味わう感覚……
今日は……
はじめての交わりはほとんど無理矢理だった。
最後は受け容れて貰えたと……思う。
あそこで蟲族の御仁に止められなかったら……際限なく貪っていただろう……
だが、そのあと鰐王の配慮で婚姻の儀を行い正式に結ばれた。
そして朝まで共に過ごすことを許され……年上妻に翻弄されている。
天女は……淫靡な雰囲気を纏わりつかせた悪戯っ子になり、若者を弄ぶ。
アペデマクの腰に跨り、陽物を咥えこむ。
両手を彼の脇について敷布を握り締め、上体を前に倒して満足げな吐息をついている。
「ああ……アペ……ぇっ…… 」
ぽたぽたと溢れ落ちる涙と汗。
それらをもたらしているのは紛れもなく、身体の奥深くに呑み込まれている陽物だ。
ゆっくり、ゆっくりと腰を上下させて、己の肉筒で肉棘を味わう。
ざわざわと擦っていく感触に、忘我の淵に飲み込まれたアキラは口許から銀糸を零して啼いている……
もう、何も考えられなくなっているのに……腰だけが勝手に動いていた。
夫たちが口を揃えて【蛇の生殺し】という、アキラの騎乗位での腰遣い。
筆下ろしをしたばかりのアペデマクには些か刺激が強すぎたようだ。
……いや、物理的には刺激は強くない。
むしろ交合という行為の中では刺激の少ない方だろう。
もどかしい……その感触が新たな快感を生む……経験豊かな他の夫たちはもうこの頃になると我慢出来ずに身体を入れ替えて自分で悦楽を追おうとするが、初心なアペデマクはそのままアキラにすべてを任せていた。
緩々とした動きと蠕動する蜜壺に搾り取られてしまう……
半ば意識をトばしたアキラに、何度も何度も絶頂に導かれ、アペデマクは……咆えた。
胡座をかき、アキラを抱いてぴったりと身体を寄せ合い緩々と身体を揺らしている。
お互いの身体に腕を回して抱き締めあって……新しく生まれた若夫婦は朝まで……残された時間を名残惜しむ。
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